REDWING COLUMN NO.52 レッドウィング 夏のラフアウトレザー。
ラフアウトレザーは革の起毛した面を表側に使用した物で
一般的な革靴などとは革の面の使い方が反対になっている。
モコモコとした見た目なので、秋冬素材っぽく見えてしまうが
油分の少ない乾いた質感をしている為、表使いをしたレザーよりも
通気性が良く、暑い夏場でも蒸れにくくなっている。
つまり、表面の目に見えない細かい穴から汗が出て行くと言うことで
ピカピカとしたレザーなどは、その穴が塞がりがちとのこと。
ちなみにスエード(スウェード)とは、ラフアウトの毛足を短く整えた物と
定義されていて、厳密には別物だが分けていない場合も多い。
毛羽立った雰囲気は緩めな印象があり、サーファーなどに好まれる。
傷に強く雨に濡れても劣化しにくく、入念な手入れも必要ない為
アウトドア用に適した素材と言われ、古くからウエスタンブーツや
ネイティブアメリカン調のファッションなどに多く使われて来た。
ただし、この色は汚れが目立ってしまうのが難点だったりする。
裏側が革の本来の表側で、つるっとしていて柔らかく足馴染みが良い。
足から出る皮脂が程良い具合に栄養補給になったりする。
同型の別レザーの物よりも若干軽くなっていて
手持ちの物で測ったところ、1割近く軽い物もあった。
今回用意した二足、左から8167カスタムと8173ノーマル。
元々右と同じソールだったが、8167は茶色いソールに張り替えている。
紐もソールと雰囲気が合うような物に替えている。
そして夏らしい薄い色のジーンズも用意した。
両方とも最初から加工されていた物。
ラフアウトのベージュと相性抜群で、ここまで色が落ちていると
ブーツへの色移りの心配がないのがかなり大きい。
チャラいダメージジーンズ×8173ノーマル。
レッドウィングのアメカジ定番スタイル。
この長めの丈でクッションしている感じもチャラさを助長していて
モックトゥのボリューム感がポップな雰囲気を出している。
しばらく履いていなかったけど、やっぱり良いなと思ってしまう。
古着風のシンプルジーンズ×8167カスタム。
単品で見るよりもブーツがだいぶ綺麗め寄りに見える。
ドレッシーとまでは言わないが、ワークブーツっぽさを感じない。
平紐のタイトさも手伝ってスマートで、個人的にも良いカスタムだと思う。
トップスも大人っぽくシンプルに合わせたい。
ちなみにこちらは8167のノーマルバージョン、ジーンズも同じ。
ベージュのラフアウトはレッドウィング好きでも
誰しもが通るような素材ではないこともあって
8167は廃番が決定済で現在は在庫限りとなっている。
昔から感覚的にラフアウト素材は、暑い時期も履きやすいと思っていたけど
しっかりとした理由を知ったのは最近のこと。
夏だからと言って、サンダルばかり履いていると
コーディネートが少し味気なく感じてしまう時があり
そう言う時に真っ先に選ぶのがラフアウトのブーツ。
夏のブーツスタイルはブーツ中心と言う感じがとても好きだ。