赤い羽BLOG

REDWINGとMr.Childrenを愛する男の趣味ブログ

REDWING COLUMN NO.68 レッドウィング ウェルトのコバのメンテナンス

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REDWING COLUMN NO.68 レッドウィング ウェルトのコバのメンテナンス

今回はウェルトの断面部分のコバのメンテナンスをしてみた。

丸洗い後はコバ部分の油分が抜けて色が薄くなってしまい

最近はここに物凄く違和感を感じるようになって来てしまった。

自分もそうなのだが、ウェルト部分はメンテ時にどうしても手を抜きがちな箇所で

そこもきちっと仕上げることで、ブーツの質をもう一段上げたいとな思った。

ビジネスシューズや財布みたいに滑らかに綺麗に仕上げるのではなく

あくまでワークブーツの荒さは残しつつ潤わせたい。

 

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着用を繰り返している物と真新しい物の比較。

両方とも同じレザーで未洗いのままメンテも光沢感が出るクリームを使用。

履き込むとコバ部分が真っ先に色んな物にぶつかる為、ボコボコとして来るが

メンテのブラッシングの度に本体やブラシのクリーム成分が自然と移って潤う。

右は乾いている感じはあるけど、新品や未使用に近い状態だとこんな感じ。

 

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同じく着用を繰り返している物と丸洗い済の物の比較。

こちらも質感は違うが一応同じレザーとされる二足。

左は未洗いで履き込んだ為コバはゴツゴツとしているが光沢感はある。

右は丸洗い済の状態だが、オイルを度々塗っているので乾いた感じはない。

一つ上の画像に近いが両方とも乾いている感じはない。

 

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こちらも着用を繰り返している物と丸洗い済の物の比較。

他のレザーと違って通常ではオイルアップをしないラフアウトもしくはスエード。

左は全くの未洗いで長年そのままにしている状態だが

極力雨の日を避けていたのでオイルアップしなくてもとても良い状態。

右は丸洗いをした物で油分が抜けて明らかに色が悪くなっているのが分かる。

最近はここに違和感をとても感じているという訳だ。

 

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サイドからアップで比較すると色味もそうだけど右はボソボソとして

折角イケメンなのに唇がカサカサしているような状態。

丸洗い後にレクソルコンディショナーをコバ部分も塗布したけど

潤いが足りてなくて、もしかしたらマイナスポイントになるかもしれないし

折角リフレッシュしたなら細部まで手を抜かない方が良いかなと改めて感じた。

 

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という訳で身近にある物を使ってコバ部分のメンテナンス開始。

綿棒を使って慎重にクリームを塗って行く。

クリームは毎度登場のモゥブレイのクリームエッセンシャル。

色んなアイテムや箇所に使えるソルベントフリーの万能クリームで

環境や肌などにも優しく、個人的にこれがあればOKというアイテムの一つ。

 

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ラフアウトレザーの本体に多少付いたところで大して目立たないとは思うけど

特にサイドの土踏まず辺りの部分は慎重に塗って行く。

お酒を飲みながらだと大胆になってしまい、とても危うかった。

 

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かなり乾いていたこともあってどんどん沁み込んで行くので

トゥ付近は特に多めにしてステッチに多少掛かるぐらいまで塗った。

やや水っぽい緩めのクリームなので塗った直後は濡れた感が強い。

 

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小一時間ほど放置しほぼ渇いた状態がこちら。

先程の濡れた感はなくなっているが元の状態よりもやや濃くなり

クリームの白いロウ成分が少し浮き出ている感じ。

この様に濡れた感じがあまりしないことから、オイルではなくクリームを選んだ。

 

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乾いたクリームの成分を馴染ませるようにブラッシングで仕上げる。

なるべく本体に影響がないようにウェルトだけを狙って

硬めの化繊ブラシ、柔らかめの馬毛ブラシの順に行った。

 

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そしてクリーム塗布&ブラッシング済とその前の状態との比較。

左がメンテ後で右がメンテ前の状態。

多少汚れてたり、使い込んでヤレ感のある表情をしていたら

コバ部分は色が濃くなっている方がバランス良く見える。

 

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サイドのアップで見てもしっかりと潤っているけど

べったり何かを塗ったような雰囲気はなく自然に仕上がった。

右のようなカサカサ感もなくなり長年使い込んだような雰囲気が出た。

丸洗い前の本来の状態はこれに近い状態だったと思う。

 

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上がクリームを塗ってブラッシングした方。

引きで見るとあまり変わらない様にも見えるけど

触った感じは明らかにツルツルしてて潤いを感じる。

一応このクリームなら無色なので雨の日に履いて多少溶け出しても

ラフアウトレザーの本体部分に色移りの心配はない。

 

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先日書いた877も一度丸洗いをしてリフレッシュさせておいた物。

右はスエードみたいにカラカラな感じではないけど荒さはある。

左がクリームエッセンシャルで仕上げた方。

 

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こう見ると思いのほかピカピカになってしまったような気もするけど

これはこれで良しとするということで。

水で濡らすかステインリムーバーで拭き取れば、一応やり直しは可能。

 

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上がクリームを塗って仕上げた方になる。

ラフアウトよりも元々しっかりとオイルが入っているので

色の濃さが一段階上がって光沢も鋭くなっているのが分かる。

このブーツに使っているオイルは光沢が出る物なので

普通に履いてメンテしていれば、いずれ上のようになるとは思う。

 

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ウェルトのコバの仕上げは好みが大きく分かれそうだけど

ラフアウトみたいにオイルアップをしないような素材では

コバ部分が目立ちやすいので、他のレザーよりも重要性はあると感じる。

物凄く期待出来る訳じゃないけど、潤っていれば傷の予防にもなるし

高額な修理となるウェルト交換のリスクも下がる可能性もある。

もし丸洗いをしたブーツや、雨の日に履くような機会が多い場合は

一度ウェルトをチェックしてみると良いかもしれない。