赤い羽BLOG

REDWINGとMr.Childrenを愛する男の趣味ブログ

REDWING COLUMN NO.115 M.MOWBRAY SADDLE UP LEATHER AGING SPRAY

REDWING COLUMN NO.115 M.モゥブレィ SADDLE UP レザーエイジングスプレー

モゥブレィが取り扱う中でも、バイカー系やアメカジアイテム向けブランドとなるサドルアップの

レザーケアスプレーがより幅広い素材に対応する為に、リニューアルされたということで購入。

これはレザーの負担を極力減らしながら防水性を加え、更に質感をほとんど変えずに栄養補給をし

保湿効果を与えることで、柔軟性の維持やひび割れ予防、色褪せ対策が出来る便利な物。

容量220ml入りの税込み2310円、投稿時点では無色のニュートラルのみとなっている。

shop.m-mowbray.com

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主な成分は防水効果のあるフッ素樹脂と、レザーの栄養補給にはラノリンとローズヒップオイル。

以前はレザーコンディショナーという表レザー用アイテムだった物が、スエードやヌバックなどの

起毛素材に対応出来るように改良され、レザーエイジングスプレーとして生まれ変わったとのこと。

この表レザーと起毛レザーの両方に使えるというのが、自分としてはかなり大きいポイントだった。

ちなみにラフアウトレザーのメンテナンス用に使っているスエードカラーフレッシュに含まれる成分は

フッ素樹脂とラノリンとのことで、保湿効果が高いのはレザーエイジングスプレーだと思われる。

 

自分がブーツメンテナンスで主に使っているのは、モゥブレィから発売されているこれらのアイテム。

定番のデリケートクリームやシュークリーム、先程言った起毛したスエードやラフアウト専用の

スエードカラーフレッシュなどの、モゥブレィの中でもスタンダード的な位置付けとなるラインに

ナチュラルな成分を主体としたレザーと肌にも優しいプレステージ、そして今回購入したサドルアップ。

もちろんレッドウィング純正も使っているけど、ブーツメンテにハマり始めた当時はオイル数種類に

ブーツクリームもニュートラルのみとかなり限られていて、ファッション雑誌やメーカーの方が

おすすめしていた中の一つがモゥブレィ製品だったので、それから少しずつ試して現在に至る。

 

レザーエイジングスプレーとしてリニューアルされ、ラフアウトレザーにも対応したということで

真っ先に使いたいと思ったのは、レッドウィングのモックトゥ旧8173とプレーントゥ8167。

8173は何年か前に生産が中止してい以降、後継モデルの8833があることからおそらく廃番になりそうで

そして8167の方は一足早く廃番となった後、Dワイズメインの海外仕様が僅かに流通していた。

このサンドベージュのラフアウトレザーの名称が、どうやら公式でサイレント修正が入ったらしく

ホーソーン・アビレーン」から変わり、「ホーソーン・アビリーン」と呼ぶようになっている。

 

モックトゥ8173を何故旧8173と言ったのは、初期の仕様は右の8167のようにベロが表レザー使いで

1997年の途中からアッパーと同じような、両面起毛素材の柔らかいパーツへ変更となっている為。

この時期の8173のベロはかなり分厚くなっていて、フィット感などを考えて変更となったと思われる。

しかし8167の方はやや薄いものの、生産が終了する最後まで表レザー使いという違いが何とも不思議。

※ベロ素材は製造ロットによる違いも含めて、不確定な要素と個体差が一番大きい部分。

 

ラフアウトレザーのメンテナンスでうやむやにしていたのが、この表レザーを使ったベロの部分。

以前に使っていたアイテムでは、なるべくスプレーが吹き掛からないように気を付けていたけど

レザーエイジングスプレーだとそれを全く気にしないで、豪快に行えるのが個人的にはかなり嬉しい。

つまりコンビレザーのようなタイプのメンテナンス方法が、これで一気に解消されたということ。

 

もしもブーツ内部にも栄養を与えたい時や、くるぶしの部分とかが妙に当たるなんてことがあれば

その気になる場所に内側からスプレーをして、少し柔らかくするって方法もありだと思う。

ミンクオイルではオイリー過ぎたり変色問題があるので、スプレーの方がデメリットが少なくなる。

 

アディダスのサンバみたいな、コンビレザースニーカーの防水と栄養補給もこれ一本で対応可能。

そしてこのスエードジャケットみたいに表と裏で質感が違っても、アイテムを分けなくても良くなる。

アディダスのBW ARMYは購入以来そのまま箱に入れて保管中で、今のところは寝かせておく予定。

 

レザーエイジングスプレーはレザーだけでなく、ナイロン素材に使っても問題ないとのこと。

レッドウィングの8173と8167はベロ素材の兼ね合いだったけど、レザー×ナイロンのダナーライトも

自分の中でこれだっていう、メンテナンスアイテムがいまいち確立出来ていなかった。

 

ナイロンに影響がないように粘度の高いオイルを避け、防水スプレーはレザーを避けるというのが

地味に気を遣うところで、油分の補給にはマルチな性能のクリームエッセンシャルで仕上げていた。

補色したり光沢を与えたければ更に手を加えれば良いのだけど、基本はこれ一本で事足りてしまう。

 

どんな感じかチェックしようということで、8167にレザーエイジングスプレーを使ってみることにした。

これ一本で対応可能といっても、ブラシはパーツごとに分けて馬毛とスエード用真鍮製を用意して

隅々までブラッシングをしてから、レザーエイジングスプレーを吹き掛ける準備をしておく。

 

使い方はとてもシンプルなもので、缶は振らずに20cm以上離れてなるべく均一に吹き掛けること。

スプレー缶特有のガソリン臭みたいなのがある為、人のいない屋外で行うのが必須となる。

 

向かって左側に多少濡れた感じが出るまで、レザーエイジングスプレーを吹き掛けてみた様子で

光の感じで濃くなったようにも見えるけど、スエードカラーフレッシュと同様に大きな変化はない。

嫌な臭いもすぐに消えてほぼ無臭になり、ジャケット類やバッグなどにも安心して使える。

 

そして気になるのは表レザー部分がどうなるのかということだけど、カメラの電源を入れたまま

スプレーをしっかりめに吹き掛けても、すぐに揮発して濡れた感じを捉えるのが難しい。

やはり起毛レザー同様に大きな変化はなく、このタグの部分も気にしなくて良いのはありがたい。

 

それと履き口のみを狙ってスプレーを吹き掛ける必要がないので、メンテナンスの難易度は相当下がる。

今回は内側にあまり手を加えていないけど、カビ予防とセットで行っても良いかもしれない。

 

トゥやバンプ部分はやや多めにして、全体にレザーエイジングスプレーを吹き掛けてしばらく放置し

触ってみて濡れた感じがなくなっていれば、それぞれのブラシで整えてメンテナンス終了。

元々乾燥した様子もなかったので、潤いが増した感じはないけど現状維持や硬化予防にはなった。

 

毛並みが良くなってふわっとした手触りになり、折角整えたのに気持ちが良くて何度も確かめたくなる。

サイズ見直しの為に初代8167を手放して、これに買い換えて今年の12月でちょうど15年。

この8167以外もそうだけど、ラフアウトレザーのブーツを履く時はデニムの色移りがしないように

色の薄いジーンズにしたり、その他の素材のパンツを選び、悪天候を避けて過保護気味に履いて来た結果

清潔感を保ちながら味が出ていて、それが実ったというか、そのスタンスを貫いて良かったと思える。

 

防水効果も一応試しておこうということで、ペットボトルのキャップ一杯分の水を掛けてみたことろ

さらさらっとはじいて流れて、バンプ部分に水滴をほとんど留まらせることがなかった。

カメラで撮影したり数分ほど放置していたけど、染み込む気配がなかったので効果はバッチリ。

ただし効果が高いのは1.2週間ほどの一時的なものらしく、頻度やタイミングを考えて行う必要がある。

 

今回購入したレザーエイジングスプレーを8173や8167、ダナーとコンビレザーのアイテム用にして

エンジニアブーツやペコスなどの長い系には、値段の少し安いスエードカラーフレッシュを使う予定。

今のところはそんな感じで併用して、もしも使い切ればそれぞれを追加するつもりではいる。

 

最早ラベルの色味もラフアウト用に見えて来る、サドルアップのレザーエイジングスプレー。

これ一つで味が決まるみたいな万能調味料に自分はつい惹かれがちで、趣味のジャンルは違えど

レザーエイジングスプレーも、そういう優れた性能を併せ持った便利グッズだなと思う。

レザーアイテムを様々な種類から使い分けて効果的なケアをしたい方はもちろん、ミニマリスト的に

メンテナンスグッズを極力少なくしたいなんていう方にも、これは是非ともおすすめしたい。