お気に入りの武居商店たれシリーズ第七弾は、以前にも紹介した業務用濃厚鶏白湯の素と
焼きそばセンターまるきの焼きそばソースを使い、色んなタイプの焼きそばを作ってみた。
まるきの焼きそばは横浜B級グルメの一つとも言われ、実はそのソースを武居商店が製造していて
本記事投稿現在では、野毛にある本店と横浜駅に2店舗の計3店舗となっている様子。
この濃厚鶏白湯の素320g、まるきの焼きそばソース300ml、直売所価格は共に税込み500円。
濃厚鶏白湯の素はスープとしてはもちろんのこと、野菜炒めのメイン調味料として使えば
居酒屋や定食屋で提供される様な味にビシッと決まるので、何度もリピートしている商品。
もやし200gと適当な野菜を使った野菜炒めの時は、大さじ2杯ぐらいで味付けが自分好み。
今回鶏白湯の方は野菜炒めと味の方向が近い、塩焼きそば的な味付けに使ってみた。
武居商店は横浜に本社を構える、業務用のたれや液体調味料などを取り扱う食品メーカーで
自分がいつも訪問する横浜洪福寺松原商店街の直売所は水曜定休、10時~18時までの営業。
直売所は価格を抑えて提供する為に支払いは現金のみ、毎週月曜木曜と雨の日はWスタンプデー。
ちなみに直売所二号店となる松原商店街店は9月17日で、オープンから丸2年を迎えたとのこと。
濃厚鶏白湯の素を使って作る塩焼きそばに用意したのはこれらの食材たち。
他にはサラダ油と仕上げのごま油、野菜は込みで100円分を意識して分量を揃えた。
冷凍のシーフードミックスは例によって、臭みの有る表面の氷をお湯で取り除いてあり
コスト面を考えて豚肉は安い細切れを選び、この中華麺も武居商店の業務用一玉100円。
サラダ油で豚肉から炒めてシーフードミックスを入れ、程良くなった取り出しておく。
その旨味のある油で火の通りづらい野菜から炒め、茹でた中華麺を投入し鶏白湯の素で味付け。
鶏白湯の素は今回の麺一玉分に大さじ4.5杯を入れて、麺と具材に味をしっかり絡ませて
最後にニラともやしを入れ、香り付けにごま油をさっと掛けて黒コショウで仕上げた。
お皿に盛り付ければ濃厚鶏白湯の素を使った、具沢山の豚肉入り海鮮塩焼きそばの完成。
このボリューム感の焼きそばをお店で食べるとするなら、結構な値段をしてしまいそうだけど
大まかに計算すると一人前450円ほどと、クオリティーを考えれば決して贅沢にはならないと思う。
濃厚鶏白湯の素の絶妙にブレンドされた成分が、プロっぽい深みのある味付けに方向付けて
更にシーフードミックスから出た出汁と、仕上げのごま油がとても良い仕事をしている。
たぶん牛バラとかのコスト度外視した肉選びをすれば、更に店レベルに近付けられそうに思う。
そして完成直前に投入した、ニラともやしがシャキシャキしていて狙い通りに仕上がった。
たっぷりの具材に隠れてしまっているので、焼きそばの主役である麺をリフトしてみる。
麺の形を口の中で感じられるというか、ぷりぷり&つるつるの食感は市販の生麺と一味違い
大げさに思うかもしれないけど、業務用のこの中華麺を使うだけで料理レベルが数段上がる。
そして味変にリキッドレモンを加えれば、最後まで飽きずにさっぱりと食べられる。
次は以前作った梅蘭風焼きそばの梅蘭的要素を抜いた、中華風のあんかけ焼きそば。
この麺を卵で焼き上げる作業には少々手こずったので、出来れば当分作りたくない。
梅蘭風と同じ様な食材選びということで、コンビニの肉入りカット野菜をメインにして
とろみ粉と解凍済みのシーフードミックスなど、使ったコストは合わせて350円ぐらい。
コンビニの冷凍カット野菜は肉が少ないので、出来れば肉を少し追加したいところ。
冷凍の肉入りカット野菜を解凍しつつ、ごま油でシーフードミックスを炒める。
更にニラともやしを入れ、鶏白湯の素大さじ2杯と水150mlを加えてしばらく煮込み
程良くなったら火を止めてとろみ粉を入れ、気持ち強めのぷるっとしたとろみ具合に仕上げる。
茹でた麺をサラダ油で焼き、蓋を被せて弱火で片面のみを焦げ控えめの5分にしておいた。
焼き固めた中華麺にあんかけを乗せれば、鶏白湯塩あんかけ焼きそばの完成。
手軽な冷凍の食材をメインにしていると思えない様な、なかなか見栄えの良いルックスに加え
味の方も完全にレトルトの商品を越えていて、自分でも納得の仕上がりになった。
あんかけのみを食べるとしょっぱいかなと思ったけど、麺と合わせると程良い感じになり
麺の表面を焼き固めているので、あんかけが下に落ちずに留まっているのも何気に嬉しい。
今回は鶏白湯の素のみだけど、少し醤油を加えてご飯に乗せれば中華丼に早変わりする。
自分がこだわった麺の焼き上げは片面のみなので、ぱりぱりとつるつるの両方の食感が楽しめる。
順番は前後してしまうけど、味変にまるきのソースを加えたところ、これは確かに合う。
長崎の方は皿うどんにソースを加えるのが定番らしく、あっさりとした塩系の味付けに
ソースのパンチと酸味が足されて、もっとジャンクな感じに食べ進める様なイメージ。
続いてはソース焼きそば作りということで、お皿にまるきのソースを出してみる。
所謂市販のウスターソースの様にさらっとしていて、甘酸っぱくフルーティーなタイプで
ピリッとした刺激はほとんどなく、スパイシーな感じの商品とは別ジャンルというところ。
ソース焼きそば4~5人前をしっかり味で仕上げるなら、この300mlサイズは一回使い切りの容量。
100gあたり124キロカロリーに塩分相当量6.1g、お得な1リットルサイズは税込み1200円。
まるきの焼きそばスペシャルを作ろうということで、これらの材料を用意した。
スペシャルにはカイワレ大根が付くけど、それはなくていいかなということで今回は除外。
目玉焼きはお皿に水を張って白身をほぐし、ラップを掛けレンジで500ワット20秒×2+5秒で仕上げた。
今年の夏もニンニクの芽牛丼でお世話になった、すき家の紅生姜が残っていたのがありがたい。
予め豚肉にソース大さじ3で下味を付けておき、軽く揉み込んでサラダ油で炒める。
肉の切れ端をつまみ食いしたところ、酸味も飛んでいてこれだけで充分な美味しさ。
サラダ油を追加して、茹でた中華麺とキャベツにソースを大さじ6加えて味を付けて行き
最後に炒めておいた豚肉ともやしを入れ、全体を馴染ませれば焼きそば作りは終了。
麺一玉に大さじ4だと麺の色味が物足りなかったので、ソースは多めに使うと良い感じ。
そして焼きそばにトッピングを配置すれば、なんちゃってまるきの焼きそばスペシャルの完成。
このソース自体にクセが少ないので甘酸っぱい系というか、決して個性的な味ではないけれど
市販のソース焼きそばや出店の物よりも、上品な感じにまとめた様な印象を受ける。
なんちゃって焼きそばスペシャルのセットとして、ミニソース豚カルビ丼も用意してみた。
全部のコストは大体750円ほどで、こだわった豚カルビが400円と大半を占めている。
もしもこのセットをお店で食べるとしたら、2倍の1500円以上はしてしまいそう。
なるべく分厚い豚バラをということで、近所のスーパーを巡って選んだのが焼肉用の豚カルビ。
まるきの感じを再現するつもりが明らかに厚過ぎて、焼きそばの具材にするには豪華過ぎた。
本来まるきでは太麺で提供されているけど、使った武居商店の中華麺は縮れた細麺なので
麺とソースの絡みがとても良く、自分はマルちゃん的な食べ慣れたこのタイプが好み。
セットとして用意したとは思えないほどの存在感がある、茶碗サイズのソース豚カルビ丼。
ソースに漬けて下味を付けたのは正解で、単品で作るならおろした生姜を追加したいところ。
そして関東ではあまり馴染みのない、焼きそばをおかずに白いご飯と一緒に食べてみる。
これはこれで全然アリで、焼きそばパンは昔から食べていたのにって思うと不思議になる。
ラストはおまけで中華麺ではなく、パスタを使って焼きそばを作ってみた。
テレビ番組で観てから一度作ってみたいと思っていたけど、検索すると割と一般的な感じらしく
茹でたパスタ1束に対して、まるきの焼きそばソース大さじ5杯を加えて焼いた。
食べてみるとパスタの滑らかな食感と、さらっとしたソースの馴染みが良くて納得のアレンジ。
どう考えても和風パスタ<焼きそばなので、フォークじゃなくて箸で食べることにしたけど
前以って言われなければ、丸みのあるストレート麺を使っていると思うかもしれない。
そして目玉焼きに追いソースをして食べたところ、頑なに醤油派だったのが分からなくなった。
以前にも書いたけど、元々晩酌のおつまみのバリエーションを増やしたいぐらいの感じで
便利なたれの商品を買い始めたのに、いつの間にかモチベが高まって本格的な料理をしている。
実物を手に取ったり味見をしたり、お店の方と話してしっかりとしたアドバイスを貰えることは
ファッションでも何でもそうだけど、自分への取り込みやすさとイメージの広がり方が全く違う。
それは松原商店街の直売所にもう何度も通って、商品に全幅の信頼を寄せていることが大きくて
最近はこの感じを共有出来る武居商店仲間が出来ないかな、なんてことも密かに思っていたりする。