近所というほど近くはないけれど遠出でもない、久々のちょっとお出掛け系ネタの記事。
今回は神奈川県横浜市金沢区にある、横浜南部市場とその周辺を散策してみることにした。
横浜南部市場は横浜の食の台所として1973年に開場、その後2015年に卸売市場としての役目を終え
2019年からは、より一般向けな施設を開業して横浜有数の観光地としてリニューアルされている。
リニューアル後は初の訪問で記憶が曖昧だけど、南部市場自体も35年ぶりぐらいかもしれない。
横浜南部市場へはJR京浜東北線(根岸線)新杉田駅からシーサイドラインに乗り換えて南部市場駅すぐ。
新杉田駅から南部市場までの距離は1.5㎞なので、徒歩でも20分ほどで行けたりもする。
車で東京方面からだと、首都高速湾岸線杉田出口から国道357号線に入り、約2kmで南部市場前。
同じく横須賀や湘南方面からは、横浜横須賀道路並木出口から幸浦2丁目の交差点を左折して
国道357号線に入り、約3kmで交差点南部市場前で右折というルートになる。
基本は水曜日が定休日(時期や店舗によって他の曜日も)で、営業時間は午後2時頃までが多いとのこと。
※南部市場内での支払方法は現金のみという店舗が多いので要注意。
先ずは昔からある方の横浜南部市場の食の専門店街から、ざっくりと見て回ることにした。
今回訪問したのは平日の午前11時頃で、割と落ち着いて見られるような感じだった。
立地的にも東京湾の一部の根岸湾にある市場ということで、やはり鮮魚店のインパクトが強く
レトロな駄菓子が並ぶ風景と、おもちゃの問屋さんは幼少の頃に来た記憶が微かに残っている。
最近終売になった某メーカーの飴があればと思ったけど、さすがに取り扱っていなかった。
鮮魚店メインかと言えば、そうでもなくて鶏肉やホルモンに特化した精肉店の存在感もあって
業務用に冷凍した焼き鳥やコロッケなどの他にも、すぐに食べられるお惣菜なども取り扱っている。
お土産として購入して帰っても喜ばれそうな、つくだ煮や瓶詰などの加工食品も種類がかなり豊富。
ザ・市場という感じの新鮮な海鮮料理や横浜中華街の天津を提供する飲食店などもあり
ちょっとした休憩スペースも備えているので、お惣菜やお弁当などを調達後に即食べることも可能。
市場の右奥には四店舗からなる食堂もあって、近隣で働いている方も多く利用している様子。
何と言っても自分の一番の目当ては、地元横浜市金沢区の液体調味料専門メーカーの武居商店。
こちらは2020年4月にオープンした、武居商店の直売所一号店となる横浜南部市場内の店舗で
水曜定休の平日9:00~16:00に土日祝日は17:00までの営業、時期によって開閉店時間に変動あり。
一部の商品を除いて、ドレッシングやたれなどの味見をしてから購入出来るのが嬉しい。
※2024年2月25日を以って直売所二号店となる洪福寺松原商店街直売店は閉店済み。
南部市場店はECサイトの発送業務なども兼ねているそうなので、こんな感じに段ボールが山積み。
インスタに大仏マスクなどで度々登場している、工場長さんもいらっしゃったので記念に撮影。
帰り際に武居商店6代目の現社長さんにも少しだけお話する機会があったりもした。
松原商店街直売所の閉店から二ヶ月ほどと、使い慣れた商品に囲まれる感じが懐かしくもあり
なるべく思い残すことが少なくなる様に、閉店前に多く試せたことは今でも良かったと思っている。
段ボールに手書きしたポップなどは処分せずに使っていたりするのも、松原の常連さんは見ものかも。
自分の中で武居商店ガチ勢向けと思っている、レトルトの大サイズパウチも妙に懐かしい。
南部市場店ではお惣菜を取り扱っていないので、小分けして冷凍保存が必要になるけど
段々あの松原商店街のスペシャル&デミグラスハンバーグが食べたくなって来てしまう。
それと横浜杉田梅ドレッシングが、ジャパン・フード・セレクションの金賞を受賞したとのこと。
杉田梅とは品種改良をしていない日本古来の梅だそうで、市販の梅ドレッシングと比べて
梅本来の酸味や甘みをメインにしつつ、ナチュラルでさっぱりとした味に仕上がっている。
個人的にはそうめんの味変として加えるのが、この杉田梅ドレッシングの一番好きな使い方。
ちょうど昼時になったので、南部亭の武居商店が手掛けるマルキュウ麵食堂でお昼ご飯。
カウンターにちらっと写っている、武居商店のたれやドレッシングは無料で自由に使うことが出来て
もしも気に入った物があれば、すぐそこの直売所で購入可能という素晴らしいシステム。
麺食堂と付くようにこちらは麺類が中心で、その他にホルモン炒め定食なども取り扱っていて
南部市場は観光地にもなっていることを考えると、全体的にリーズナブルな価格帯をしている。
直売所の店長さんに伺ったところ、先ずはサンマーメンと唐揚げをおすすめしているとのこと。
そのおすすめが両方食べられる、サンマーメンにミニ唐揚げライスセットをチョイス。
サンマーメンは単品だと800円で、このセットメニューだと50円お得な1050円。
唐揚げには直売所でも売っている、焼肉のたれなどをブレンドして漬け込んでいるそうで
味が中までしっかりと沁みていて、おすすめするのも納得の出来に仕上がっている。
横浜のソウルフードの一つでもある、野菜たっぷりのとろみ掛かったサンマーメン。
一般的なサンマーメンだと、醤油ラーメンの上に具材のあんかけを乗せる作り方になると思うけど
ちょっとした調理工程の動画も見させて貰ったところ、このマルキュウ麵食堂のサンマーメンでは
湯切りした中華麺にあんかけを加えるスタイルを採用して仕上げているそうだ。
なのでスープ自体のとろみが強くて麺に絡みやすく、食べ進めると次第にさらさらして行く感じで
町中華のお店で提供される様な、しっかりとしたプロの味をしているのもさすが武居商店。
この中華麺も入荷のタイミング次第では直売所で購入することが出来る商品の一つ。
松原商店街にあった時には欠かさず買っていたので、改めて贅沢な期間だったなと思う。
続いて南部市場でも新しく開業した、ブランチの方も少しだけ見て回ってみることにした。
先程の食の専門店街とはどうやら母体が別らしく、こちらはよりファミリー向けという感じで
全国展開の飲食店や量販店などをメインとした総合的な商業施設となっている。
全体的に広くゆったりとしたスペースのある作りなので、家族連れでのんびりと過ごしやすく
特に賑わっていたのが入り口付近にある八百屋さんと、ave(エイヴイ)というヤオコー系のスーパー。
aveは神奈川県をメインに展開している大型スーパーで、とにかく肉がめちゃくちゃ安い。
ちなみにこの日の相棒はかなり歩くことを想定していたので、ダナーライトのブラックを選んだ。
自分が購入した時期だと4万ぐらいだったのが、2024年現在ではその1.7倍近くするらしい。
そのまま食後の散歩をしつつ、ベイサイドマリーナ方面へ進むと武居商店の本社工場を発見。
本社前には自販機が設置されていて、24時間いつでも直売所価格で購入することが出来る。
この自販機が口コミで話題になり、直売所や県内のスーパーなどへと取り扱いが広がったそうだ。
※地元ローカル番組で取り上げられてるので気になる方はどうぞ。
今回の最終目的地の三井アウトレットパーク横浜ベイサイドとベイサイドマリーナに到着。
南部市場から1.2㎞ほどと遠くはないけど、その間に見どころがほぼ無いのが徒歩では難点かも。
アウトレットパークの各フロアを巡って、気になるブランドのお店を軽くチェック。
梅雨用のサンダル代わりになるような、何か良いのがあればと思って探していたんだけど
結局ここでは特になく、候補になっていたVANSの撥水素材のスリッポンを近所で購入。
モール内を一通り見終わり、ベイサイドマリーナのウッドデッキに降りて撮影。
気温がやや高くて微妙に湿度もあったので、千葉方面はぼんやりと見えている程度だったけど
海風がとても気持ち良くて、ゴールデンウィークや梅雨入りする前のお出掛けには最適。
最後に当ブログでは恒例になっているブーツをメインにした屋外での撮影タイム。
ブログを始める前は大して履いていなかったけど、ここ数年は割と出番が多くて雰囲気が出て来た。
そしてベイサイドマリーナから南部市場まで戻り、お目当ての物を購入して帰宅。
当日のルートを思い出しながら地図を辿って、どれぐらい歩いたかを計算すると13㎞以上。
これは自宅から南部市場までの片道を越える距離で、そう思うと翌日体が重かったのも頷ける。