お気に入り武居商店のたれシリーズ、第四弾の今回は6/3より発売の冷やし中華のたれ。
武居商店のマルキュウ食堂でメニューになっている、冷やし中華のたれを商品化した物で
容量300ml入り直営店販売価格は400円、ラベルにある通りに夏季限定商品とのこと。
訴求を考えた上で分かりやすい名称にはなっているけれど、たくさんの調味料を揃えなくても
これをメインに使えば甘酢の複雑な味付けが出来てしまう、中華料理系万能だれでもある。
武居商店は明治5年創業の長い歴史を持つ、業務用のたれやドレッシングを取り扱う会社で
自分が普段購入している洪福寺松原商店街の直売所は水曜定休、10時~18時までの営業。
月曜木曜と雨の日はお得なWスタンプデー、支払いは現金のみとなっている。
ボトル商品はテイスティングが出来るので、気に入った物を購入出来るのが嬉しい。
タイミングが良ければ、冷やし中華のたれと麺のお得なセットが購入出来る。
この麺が目当ての常連さんも多いらしく、実はかなりの人気商品というのも分かった。
市販の物を見てみたところ、魚醤やかつお出汁などの動物エキス入りがほとんどだったけど
武居商店の冷やし中華のたれの中身は、比較的シンプルな原材料で出来ている様子。
冷やし中華一人前に目安の60mlを使うとすると、一杯あたりのコストは80円。
お皿に出して一舐めすると、ごま油と生姜がガツンと効いていてパンチがある。
市販の物はスープみたいな飲める感じが多いけど、これは味が濃くてしっかりとしていて
早い話がお店の味という感じで、冷やし中華好きの方は気に入って貰えると思う。
実際に冷やし中華を作ってみようということで、具材は自宅にある物を用意した。
冷やし中華のたれ80円に麺一玉100円、これらの食材全てで一人前350円ぐらい。
吉野家でテイクアウト時に付いて来る紅生姜が残っていたのはラッキーだった。
ついでにって軽い気持ちで買ったんだけど、この麺も市販の物とは全然違って驚いた。
これも武居商店の食堂で提供している、八角(やすみ)という製麺所に特注しているちぢれ麺で
業務用らしく回転を良くする為に早く茹で上がるようにしつつ、伸びにくいというプロ仕様。
茹で上がりに麺だけを食べてみたところ、食感や風味が市販の安い物と比べると段違いで
麺が美味いというのはこういうことかと、この麺が目当ての常連さんがいるのも納得した。
調べてみたら八角の直営店が横浜駅のポルタなど、横浜周辺にいくつもあるらしい。
お皿を変えたり盛り付け方に悪戦苦闘しながら、何とか冷やし中華の完成。
冷やしだと麺の茹で時間をやや長めにするようなので1分30秒ほどにしておいた。
どうやら具材を放射線状に並べたりして、パスタみたいに高く盛ると映えるっぽいんだけど
紅生姜が真ん中にあってゆで卵を配置すると、もうドラえもんにしか見えなくなった。
今年初どころか、前回食べたのが思い出せないぐらい久々の冷やし中華。
実際にお店で提供されているだけあって、一口すすればレベルの高さにすぐに気付く。
たれが絡んでも麺の風味は主張しているし、実食までに時間が掛かっても伸びなかったのも素晴らしい。
以前はどれを食べても外れは無かったというか、普通って感じで特に印象に残らなかったけど
この冷やし中華のたれと麺の組み合わせは、今まで食べた中で間違いなく一番だった。
この冷やし中華のたれは色々な料理に使えるということで、あれこれ試してみた。
刻んだきゅうりと茹でもやしに和えてごまを振りかければ、あっさり中華味の和え物の完成。
これはほとんど麺無しの冷やし中華なので、相性が良いのは当たり前のこと。
サラダに軽く掛けるのも良い感じ、というよりもゆで卵の黄身に掛けて食べるのが抜群で
ゆで卵の個人的美味しい食べ方ランキングを作ったら、結構上位に入って来るかも。
ちなみに人やキャラクターの顔に見えることを、シミュラクラ現象って言うらしい。
更にアレンジということで、冷やし中華のたれと辛旨ラー油たれをブレンドしてみた。
辛旨ラー油たれはラー油と付くけど、ラー油とは別物の辛い旨味調味料という様な感じなので
ベースにする物の味や風味を大きく変えずに、辛さを足せてとても使い勝手が良い。
先程と同じで刻んだきゅうりと茹でもやしに、中華辛旨ブレンドたれでさっと和えた物と
サラダチキンに刻みネギ足し版のたれを掛けて、油淋鶏の風サラダにしてみた。
分量はきゅうり半分ともやし100gに対して、たれはそれぞれ大さじ1.5杯ずつの同量。
油淋鶏風の方は大さじで冷やし中華3、辛旨ラー油2ぐらいの割合にしておいた。
辛旨ラー油たれで辛くしてネギを使えば、大抵の物は美味しくなるのは見えている。
お酒のおつまみにしたいので、こういう風にサラダは大味にして食べることが多い。
続いては中華辛旨ブレンドたれを締めた麺に絡めて、甘酸っぱくて辛い冷やし中華アレンジ。
辛味を強くしようとすると酸味が物足りなくなったので、大さじ4対3の中華やや多めにしてみた。
具材をあれこれと揃えなくても、ネギをぱっと加えただけでも安定の美味しさだった。
たれを絡めた麺にラーメン用の具材をトッピングすれば、油そば風の辛旨冷やし中華の完成。
どこかのお店のメニューで普通にありそうな良い感じのルックスに仕上がった。
冷やし中華のノーマルとこのアレンジ版は、今年の夏きっと出番が多くなると思う。
更に冷やし中華のたれにとろみ粉を加え、とろみ甘酢だれバージョンも作ってみた。
レンジで10秒毎に加熱しては混ぜてを繰り返し、たれととろみ粉の量を調整した。
加熱して高温になると酸っぱい臭いが立ち込めるので、風味が飛んだ分を補うという意味でも
少し固めからたれを追加して、好みのとろみ加減に仕上げるのが良いのかもしれない。
とろみを付けた冷やし中華のたれを鶏の唐揚げに絡めれば、酢豚風の甘酢あんかけ唐揚げ。
定食やおつまみの唐揚げの味変として、5.6個あったら2個ぐらいはこれで食べたくなる。
個人的に酢豚はメインのおかずじゃなくて、小皿に取ってもう一品にってぐらいで食べたいので
この酢豚風唐揚げの即席アレンジであれば、その欲求を簡単に満たしてくれたりもする。
同じくとろみを付けた冷やし中華のたれをハンバーグソースとして使ってみた。
こちらも酢豚風にはなるけど、こってりしつつも和風おろしの様な爽やかさがある。
普通のソースやデミグラスでもないなって気分の時におすすめの食べ方。
これはオリジナルでも何でもなくて、近所の中華台湾料理店の名物メニューから思い付いた物。
たれは大体こんな感じだけど、金葉バーグのタネには中華まんっぽい具材が使われている。
ハンバーグを少しこだわって選んだところ、ルックスもなかなか良い感じになった。
ラストはとろみを付けた冷やし中華のたれに茹でもやしを入れた、もやしあんかけバージョン。
そのもやしあんかけに合わせるのは、ここのところ常にストックしている冷凍餃子。
餃子の上にもやしあんかけをたっぷりと乗せれば、もやしあんかけ餃子の完成。
とろみがあるので皮にしっかり絡んでくれるで、見た目もそうだけど乗せるのが正解だった。
あんかけ餃子ってメジャーじゃないっぽいけど、自分の中ではこれをネオ浜松餃子と呼んでいる。
もやしあんかけ餃子に辛旨ラー油で辛味を加えると更に自分好みに仕上がる。
自宅で餃子を食べる時はこれを掛けないと、どうも物足りなくなってしまったらしい。
冷やし中華は特別好きでも嫌いでもなかったし、あまり選択肢に入らないメニューではあったけど
たれと麺のクオリティの高さに、自分の中での冷麺系はそうめん一強じゃなくなった。
横浜市金沢区の南部市場と松原商店街の直売所ぐらいでしか取り扱っていないと思われるけど
冷やし中華通の方には是非一度、武居商店のたれと麺をセットで試して貰いたい。