赤い羽BLOG

REDWINGとMr.Childrenを愛する男の趣味ブログ

武居商店 横浜杉田梅ドレッシング

お気に入りの武居商店たれシリーズ第三段は地元横浜の食材となる、杉田梅を使ったドレッシング。

2023年3月末発売の新商品で、直売所価格は100ml税込280円と200ml税込440円。

この杉田梅は横浜市磯子区杉田に由来した、日本古来の品種改良をしていない貴重な種類で

通常の梅よりも粒が大きくて、クエン酸濃度が高く酸味が強いのが特徴とのこと。

www.takei-foods.co.jp

 

武居商店は明治5年創業という長い歴史を持つ、業務用のたれやドレッシング専門店で

自分が通っている洪福寺松原商店街の直売所は水曜定休、10時~18時までの営業。

月曜木曜と雨の日はWスタンプデー、支払いは現金のみとなっている。

 

現在の横浜市磯子区杉田は江戸時代から明治の頃には、全国に知れ渡るほどの梅の名所だったらしく

戦争や宅地化などの理由で姿を消したことから、杉田梅は幻の梅とも呼ばれたそうだ。

その杉田梅は小田原に現存していることが分かり、近年は愛好家の復旧活動によって

発祥の地となる杉田で復活し、様々な製品に使われるようになったとのこと。

自分は磯子区で育ったんだけど、梅に纏わる歴史があったなんて全く知らなかったし

何故磯子区の区の木に梅が選ばれたかという、その深い理由まで理解出来た。

shunsaika.yokohama

 

武居商店=ガツンとした味付けのイメージがあるけど、こちらは梅を活かした作りという感じで

ドレッシング系の商品の割に、オイルの分量はかなり控えめになっている。

ちなみにカロリーは以前記事にした、辛旨ラー油たれとオイルソースの1/5ほどの様子。

 

杉田梅ドレッシングを器に出して見てみると、ほんのりとピンク色をしている。

一舐めすると軽い塩味と梅らしいしっかりとした酸味、そして遅れて甘みが広がって行き

最後にまた酸味が追い掛けて来る感じで、爽やかさも手伝って油の感じはほとんどない。

しそも主張せずに隠し味程度で、梅酢や梅干しを液状にしたものという感じかもしれない。

これをテイスティングした時は、小梅という飴のことを思い出して懐かしくなった。

 

色々な物で梅ドレッシングを試そうということで、真っ先に浮かんだのが豚しゃぶとそうめん。

豚しゃぶはスーパーで買ったサラダ付きの物で、そうめんとつゆも同じく安い物。

 

おろしポン酢ドレッシングが付属していたけど、梅ドレッシングの方が数倍さっぱり食べられる。

むしろ豚しゃぶよりも、ベストマッチと感じたのは下にあった千切りの大根サラダの方で

酢の物やマリネのようになって、立派な一品料理として成立するぐらいに感じた。

おそらく葉物野菜よりも、根菜系の野菜との相性が良いことがすぐに分かった。

 

そうめんのつゆに梅ドレッシングをぱぱっと入れ、軽く混ぜ合わせてみた。

つゆに油が浮くけど、少しコクが増した程度でほとんど脂っこさを感じない。

これもイメージ通りで梅の酸味が加わり、上品になってさっぱりと食べられるので

もちろん味変としても良いけど、最初から梅入りで行きたくなるぐらいにお気に入り。

 

どうやら5年ほど前にリニューアルされて、レモンが付かなくなったほっともっとの唐揚げ。

梅ドレッシングをレモン代わりにさっと掛けて使ってみたところ、これも相性抜群。

脂っぽさが控えめなので、たっぷり掛けてもくどくならないし、酸味も中和されている。

味変もだけど、冷めた後のジューシーさを戻す感じに使うのも良いかもしれない。

こうやって食べ比べると、めりけん食堂の唐揚げはかなり大きかったのを思い出す。

 

いつもオーケーで買って、ストックしている冷凍の焼き鳥塩味にも使ってみた。

梅ドレッシングをそのまま掛けても全然悪くはないけど、何かひと手間加えたくなって

細かく刻んだしそに梅ドレッシングを加えて、特製梅しそだれを合わせて頂く。

 

しそ7枚に対して、梅ドレッシングが浸るぐらいの大体の感じで入れて作ったところ

これは食べる前から分かっていたけど、焼き鳥に梅としその相性は流石。

決してしそメインという感じではなくて、梅の風味も酸味もしっかりと主張していて

このたれをペースト状の梅肉で作るよりも、さっぱりと食べられそうな気がする。

 

梅しそだれをそうめんや、醤油を加えて冷やっこの薬味として使うのも間違いなし。

気温も上がって来たし、食べる物と味付けが徐々に夏モードになっているのにも気付く。

 

今回新たに入手した、同じく武居商店のはま昆布つゆと梅ドレッシングを合わせて

梅昆布ブレンドたれを作り、塩もみしてしっかりと水気を切ったきゅうりに和えてみた。

はま昆布つゆは武居商店の定番商品で、刻み昆布入りという一風変わっためんつゆ。

こちらも横浜市金沢区で取れた昆布を使っているそうなので、地元食材コラボにもなった。

 

大体きゅうり1本に対して、梅ドレッシング大さじ3に、はま昆布つゆ大さじ1.5の割合。

そして右はその梅昆布ブレンドたれを食べる直前にきゅうりに和えた物。

梅の酸味と昆布つゆの旨味がしっかりと絡み、甘じょっぱ酢っぱのバランス感がとても良く

お酒のおつまみはもちろんだけど、白いご飯にもぴったりな味に仕上がった。

これは簡単な様で実に奥深く、たれの分量や漬け置きするかなど試行錯誤中。

 

永谷園のお茶漬けに梅ドレッシングを加えれば、すぐに梅茶漬けに変化。

油が若干浮くものの、お茶漬けのあっさりとした感じは全く失っていない。

マルちゃんのごつ盛り塩焼きそばに付属している、売りでもあるバジルスパイスを使わずに

酸味が強くなり過ぎない程度に梅ドレッシングを少量加えて、味変として使うのも良い感じ。

決してバジルは嫌いではないけど、梅のさっぱりとした味の方が自分好みになる。

それとお店の方の一押しのとんかつに掛けて、罪悪感を感じずに?さっぱりと食べる。

とにかく揚げ物との相性は抜群で、ソースとは違う乙な食べ方はかなりの高評価。

 

最後は想像以上に良かったという、缶チューハイに梅ドレッシングの組み合わせ。

焼酎ハイボールのドライに少し加えるだけで、スポーツドリンクっぽい爽やかなチューハイになった。

カロリーが増すのと、油が浮いてしまうのは見た目的にも宜しくない部分ではあるけど

この商品ならでは出来ることだと思うし、黙って出せばドレッシング割りとは気付かれなさそう。

色々と試してみて合わせる物次第で塩味、酸味、甘み、それぞれの際立ち方が違うのも面白かった。

 

この杉田梅ドレッシングを新商品の興味本位から購入したところ、味の良さだけではなくて

歴史的な背景や地元の優れた物の再認識、そういう付加価値の部分も嬉しかった。

当記事投稿時点では購入方法が限られているみたいだけど、梅好きな方はもちろんのこと

横浜のお土産や贈り物として、杉田梅のエピソードを添えられれば更に喜んで貰えると思う。

自分はジャンクっぽい食事が多いので、梅味の定番的な使い方しか思い付かなかったけど

酸味のある料理や和食が得意な方は、もっとぴったりな使い方が見付かるはず。