近所メシ第23回 レストラン・テル ビクトリアカツとオムライス。
孤独のグルメシーズン9最終回を見てから洋食を食べたい欲求が高まってしまい
以前から近くを通る度に気になっていた、あのお店に行くしかないということで
高コスパと知られ横浜最強の洋食屋との声もあるレストラン・テルへと訪問。
店舗は少し奥まった住宅地にあり、最寄り駅の相鉄線平沼橋駅北口から徒歩15分。
横浜駅みなみ西口からでも20分近く掛かるが一応歩ける範囲というところ。
2021年10月現在は日曜定休、11時40分から19時までの営業。
通し営業だけど閉店時間は早まる場合ありとのこと。
自分の性格的に新規開拓みたいなのはあまり得意ではないので緊張感があった。
しかもダイエットを始めて昼だけは好きな物を食べてOKの自分ルールを作ってから
プチ贅沢を失敗したくないという意味でもお店選びが慎重になったような気もする。
外に置かれた古びたショーウィンドウと食品サンプルの風合いからも
もしかしたら店内の雰囲気が既に予測が付くかもしれない。
このビクトリアカツという聞き慣れない謎のメニュー。
ビクトリアなのかビクトリヤどちらが正解なのかも気になるけど
それ以上に洋食ランチが税込み400円という驚きの値段。
開店時間の数分前に到着したが、待っていると案内されて少し早めの入店。
山積みのマンガがインパクトのある店内は長いこと営業されていただけあって
その染み付いた揚げ物の油の臭いや、色合いに昭和の時代のような懐かしさを感じ
孤独のグルメよりも絶メシロードの方で出て来そうな雰囲気。
※絶メシロードとは2020年に放送されたテレビ東京深夜のグルメ系ドラマで
絶滅しそうなメシを求めて休日に車中泊で旅をするという内容だった。
メニューは比較的少なめだがどれも値段が安い。
特に揚げ物のお得感が際立っていて採算度外視で据え置いているんだろうなと思う。
色々と食べてみたかったけど、品数が増えると提供時間の関係で難しいらしく
ランチの忙しい時間帯というのもあったのかもしれない。
そして注文から待つこと20分、いよいよビクトリアカツが到着。
ライススープサラダ付き税込み400円で本当に大丈夫なのかと逆に心配になる。
セット内容のスープは塩気があるが、出汁感の少ない感じで正直微妙だけど
サラダは刻みキャベツとトマトにドレッシングが掛かりポテトサラダ付きというもの。
レストラン・テルのビクトリアカツは薄く伸ばしたメンチカツに
デミグラスソースで食べるというもので、ここでは人気の超定番のメニュー。
ビクトリアカツを定義するような詳しいことは分からないけど
全国的に提供されるお店が少ない上に、独自のスタイルがあるとのこと。
ナイフで切るとサクサクの衣に熱々のメンチカツが顔を出す。
デミグラスソースは甘みを抑えた中にもしっかりとコクがあり
カツのこの薄さが食べやすくてクセになる方の気持ちが良く分かる。
結局気になって別の日に再訪問し、オムライス税込み450円を注文。
こちらも塩味の効いた謎スープと付け合わせのサラダ付き。
予め分かってはいたけど提供までの時間は20分ほどだった。
オムライスと言えば、これという正に王道のスタイル。
普通盛でもそこそこのボリュームがあるが+100円の大盛はかなりすごいらしい。
中は炒めた玉ねぎと細かく刻んだハム入りのケチャップライス。
味付けはあっさりとしていて、外のケチャップと一緒に食べるとバランスが良く
昔ながらのこのオムライスが令和の時代に450円とは恐ろしい。
レストラン・テルのすぐ近くのシルバーの車が止まっているところには
こちらも地元では有名な志那そば店の一文無もある。
あのオイリーなチャーハンもまた食べたいなと後ろ髪を引かれつつも
腹ごなしに少し遠回りしながら帰宅するのであった。