近所メシ VOL.19 吉村家 チャーシューメン味付玉子のり増し
今年の近所メシの締めに行くなら、やっぱりここだと言うことで
春に行って以来、少し期間が空いてしまったが家系総本山吉村家に行って来た。
吉村家はラーメン界の大御所的な存在であり聖地とも呼べるお店で
全ての家系ラーメンはここから始まったと言っても過言は無いほど。
創業は1974年で横浜駅のこの場所に移って来たのは1999年のこと
いよいよ来秋に移転と言うことで、現店舗で食べるのもあと何回あるのか。
伺ったのは平日15時頃、一番空いている時間帯と言われているが
この日は15~20人ぐらい待っている様子、平時より若干少ないかなと言う程度。
初めて行く場合はこれで萎えてしまいそうだが
10人ぐらいを一気に回す為、あまり待たずに着席出来る場合もある。
先に食券を買って並んで店員さんに案内されるのを待つ。
ここで食券を買っていないと後ろに回ってしまうので要注意。
味の好みも選べるので、あっさり系が好みの方は味薄め油少なめが良い。
自分は味と油は普通で麺固めをお願いし、今回の待ち時間は25分ぐらいだった。
注文したのは、チャーシューメン並盛に味付玉子とのりをトッピングで920円。
そして豚骨醤油の家系ラーメンには欠かせないライス110円。
現在のラーメン並は720円、チャーシューメン並はチャーシュー+2枚で810円。
本店はトッピングが安いので思い切って頼むのが吉。
豚骨や鶏ガラをブレンドし、たっぷりの鶏油が浮かぶ極上の濃厚スープ。
期間が空いて久々に食べた感想はやっぱり「しょっぱい」。
悪く言えば、ギットギトの塩辛く男臭いラーメン。
だけど何故だろうか、そのパンチのある味の濃さもクセになって行ってしまう。
個人的には味を忘れた頃に行って、この目が覚める感覚がとても刺激的で
今回は以前行った時よりも昔食べた記憶に近い感覚だった。
ツルツルでのど越しが良く、やや短いのが特徴的。
スープの奥底に沈んだかえしや豚骨の旨味を吸い込んでいる。
自分はやはり固めでゆっくりと頂くのが好み。
他の料理でも絶対相性抜群のスモークされたモモ肉のチャーシュー。
噛み応えがあって肉を食べているなと言う感覚がとても強く
とろけるような具材と対照的でとてもインパクトが残る。
半熟に茹でられた味付き玉子、これだけでライスが進む。
半分かじってスープを浸し、更に味を加えてもう半分も頂く。
家系ラーメンマンさんに習ってライスに具材を乗せて
ミニ丼を作って箸休め的に食べ進めて行く。
家系ラーメンマンさんのブログを知らなかったら
きっともう自宅から一番近いお店だけで満足していた様な気がする。
そしてチャーシューでライスを巻いて口に頬張り、さらにスープを飲む。
もちろんたっぷりの鶏油とスープが染み込んだ海苔も巻いて食べる。
濃厚な家系ラーメンにはライスがないと物足りなく感じてしまう。
今年の分の家系をしっかり注入出来た。
と言っても近所の家系は大晦日も営業しているので行くかもしれないけど。
現在の営業時間は11時~22時の月曜定休、祝日の場合は翌日休み。
店舗は横浜駅みなみ西口から5分、相鉄線平沼橋駅から8分ほど。
年末年始12月31日~1月4日は休業とのこと。
2021年の秋頃に移転と言うことだが、現店舗がある岡野の交差点から
歩いてすぐの場所が移転先と言うことらしい。
この辺りは飲食店がとても増えたが人通りは昔に比べると
若干減ったなと言うような印象がある。
ここらに残って貰えるのは他のお店の方にとっても大きいと思う。