ファイブブラザーのC.P.Oジャケット。
C.P.Oは「Chief Petty Officer」の略でアメリカ海軍曹長が着用していた
ウール素材のシャツのことを言い、元の海軍の物は無地となっている。
それと似たウール素材のジャケットも総称としてC.P.Oと呼ばれるようになり
今回のチェック柄のジャケットタイプは民間用に広まった物で
単純にウールジャケットやメルトンジャケットなどと言う場合も多い。
現在ファイブブラザーは日本のメーカーが版権を取って運営していて
こちらは現代風のスマートに着られるように作られた物となり
ほぼ同じ物が現在もラインナップされている。
C.P.Oには様々なタイプの物があり、本来のシャツタイプに加え
大振りなボタンで開閉するジャケット型などもある。
少しデザインが変わればメーカーによってはマッキノージャケットや
クルーザージャケット、ハンティングジャケットなどと呼ばれる物もある。
アメカジと言えば、この赤×黒のバッファローチェック。
日本では若干チャラい印象がある柄だが、アメリカでは伝統的な物となっている。
この色合いはハンティング時に獲物と間違って撃たれないようにする為に
自然の中で目立つ色として選ばれたと言われているらしく
アウトドア向けのアイテムなどで多く使われるようになって行ったようだ。
右は古着のウールリッチのウールシャツ。
同じく赤×黒のバッファローチェックだが、シャツになると柄も小さい傾向にある。
C.P.Oとウールシャツの違いについての定義は人それぞれだが
個人的には生地が厚手でアウター要素強めならC.P.Oだと思っている。
斜めに付けられたポケット。
秋冬用のジャケットなら手を入れるポケットがあって当たり前だと思うけど
C.P.Oにはポケットが無い物も多い。
あると嬉しい内ポケットに中綿入りのキルティング。
防寒性はすごく高いと言う訳ではないので街着用と言う感じの物。
ファイブブラザーは元は1890年アメリカニューヨークで創業したブランド。
古着好きには割と有名で、ネルシャツがメインとなっている。
大きめのタロンジップは1960年代に多く見られた物。
手袋をしていても開閉しやすくなっている。
「FIVE BROTHER」の刻印入りの猫目ボタン。
縦向きにすると猫の目のように見えることからそう呼ばれている。
猫目ボタンも1960年代頃までに使われていた物。
袖は細めに作られていてかなりすっきりめのシルエット。
一応アジャスターが付くが飾りの意味合いが強い。
デニムウェスタンシャツにジーンズ+色合いを合わせたレッドウィング8166。
10代~20代前半頃はこのこてこてのザ・アメカジスタイルが大好きだったけど
しばらくは封印していたと言うか、このベタな感じが恥ずかしい時期があった。
でも30代を過ぎ40代に突入すると、その恥ずかしさはどこへ行ったと言うぐらい
今は昔と着たい物のスタイルが一緒になって来ている。