REDWING COLLECTION NO.41
RW-8149 P1第1工場 98年12月製
レッドウィング8149、変わり種のスリッポンタイプのサイドゴアブーツ。
このタイプは現在「ロメオ」と言う名称で呼ばれているモデル。
1934年に登場の190、そして1980年代の2143などをベースに
日本別注90年代版ロメオは1998年に定番の赤茶、黒、ベージュラフアウトの3色で
ラインナップされ、8149はチョコレートブラウンのガラスレザーを採用した
ブラウンチーフシリーズとして、99年春にリリースされたモデル。
ロメオは2015年に再販されるも現在はまた廃番となっている。
↓は他のブラウンチーフシリーズ。
8149は当時所有していたが、サイズ見直しの為に手放してしまい
いつか買い直したいなと、頭の片隅にずっと残っていたモデル。
ロメオの中古品はサイドのゴムがびろんびろんになっている物が多いが
全体的に状態がとても良い物が見付かったのはラッキーだった。
ロメオの1998年は31800円、価格改定で99年は32800円。
2015年版は34200円、全て税抜き価格となっている。
樹脂でコーティングされた、こげ茶色のガラスレザー。
このレザーはアメリカの環境問題から2005年頃に製造中止となった。
こちらは画像フォルダに残っていた初代8149。
やはり履き込んだことでレザーの光沢感が鋭くなっている。
ヤフオクで結構良い値段が付いたのは覚えている。
サイドのゴムは履き込めば真っ先に寿命が来る部分。
両足の全4面を張り替えると1万円近くするようだ。
ヒールに付くプルストラップはレッドウィングのロゴ入り。
日本別注90年代版ロメオはタグが付かないので年代判別が難しいと思われるが
年月の特定は独自に解析した方法で可能となっている。
丸で囲ったところは、とても見づらいが上から「T8 P1 98」となっている。
P1は第1工場製造、一番下の98は98年製、これは一般的に知られている表記の仕方。
上のT8=12月8年で98年12月製造、98の表記と被っているがこちらの方が重要。
一応1985年途中から2002年頃までの表記だが、88年だとP1の工場番号は入らない。
アルファベットのTが12月になる裏付けは下の記事で詳しく解説している。
アウトソールはクッション性が高く履きやすいトラクショントレッドソール。
こちらも例によってアウトソールに新旧が混ざっている個体。
上が旧仕様で下が現行と同じタイプ、8180も同じ98年12月製だった。
工場も同じなので、もしかしたら同じ職人が作った可能性もある。
ミンクオイルはコーティングにはじかれ内部にほとんど浸透しない為
乳化性のクリームなどを使ったメンテナンスが推奨されている。
大きめの傷やコーティングの剥がれは顔料系の物でする必要がある。
ロメオはワークブーツの中でも、やや大人っぽい雰囲気のあるタイプ。
普通に青いデニムのカジュアル系でまとめても問題ないが
コートなどのアイテムでタイトに綺麗めのコーディネートも良い。
ヴィンテージ系アイテムもモノトーンだとスタイリッシュに決まる。