赤い羽BLOG

REDWINGとMr.Childrenを愛する男の趣味ブログ

REDWING COLUMN NO.51 レッドウィング875犬刻印 当時を振り返る

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REDWING COLUMN NO.51 レッドウィング875犬刻印 当時を振り返る。

「犬刻印」とは1996年後半から1997年いっぱいまでの期間に

アイリッシュセッターの刻印が入ったモデル。

近年は中古取引でも人気があり、状態の良い物は希少になっている。

 

しかし、この犬刻印は当時ラインナップされていた中でも不人気な部類で

当時を知る物としては良くない印象が残っているモデル。

元々一年間だけの予定だった可能性も否定出来ないが

現在では結果的に、限定モデルのような扱いになっている。

日本国内での不人気だった理由は、いくつかあったと思われ

変遷を振り返りながら、特徴なども書いてみようと思う。

 

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レッドウィングの伝統的なモデルに通称「アイリッシュセッター」と言う

モデルがあり、猟犬のアイリッシュセッターの毛色に似ているところから

その名が付けられ、日本では「セッター」として親しまれた。

犬刻印は1996年にアイリッシュセッターのオーセンティックラインとして

原点回帰を目指した物で、875を中心にいくつかの品番で使用し

本国アメリカや日本をはじめ、各国でスタンダードなモデルとして展開された。

※自分の物は紐を代えていて、デフォルトは右の物が付いている。

 

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原点回帰するに当たり、「オロラセット」と言う赤みを帯びたレザーの色を

昔ながらの伝統的な色合いに戻すことになった。

元々右のようなオレンジっぽい茶色が時代を経て、左のような赤茶に変化して行き

その色合いを見直し、オロラセットの茶色版はオリジナルの意味を込めた

「オロイジナル」として生まれ変わることになる。

 

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しかし実際はオロラセットはここで分岐され現在に至っている。

1996年と言うのは、日本でのレッドウィングブームの真っ最中で

オロラセット=赤茶と言うイメージが既に浸透していた為

人気絶頂時での変更は、日本市場での反発もあり

日本別注モデルでは赤茶時代を引き継いだモデルを多く展開する。

 

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1996年~97年頃は日本別注モデルの黒いレザーの8179が圧倒的人気で

赤茶の875と8875、スエードの8173などがその後を追っていた。

しかし人気モデルはどこへ行っても売り切れで、全く買うことが出来ず

一番右の犬刻印の茶色は大体売れ残っていた。

 

犬刻印は日本別注モデルと違って、正規店以外でも並行輸入品として

少し安く売っているお店もあり、広く出回っていた。

人気の黒や赤茶が欲しかったけど、ずっと待つ訳にもいかず

自分の初レッドウィングはレア度の低い犬刻印875となった。

 

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犬刻印購入当時、トビウオギタオ少年十代の頃。

お気に入りじゃなかったせいか、昔の写真を探しても

履いている写真がほとんど無く、見切れているが一応犬刻印を履いている。

正に「硝子の少年時代」、欲しい時に欲しい物が手に入らないと辛い。

ロン毛にメッシュキャップの後ろ被りとショートパンツが懐かしい。

そして無防備に捕まっている猫が可愛い。

 

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購入は1997年の1月だったと記憶している。

欲しい色ではなかったので、当時は思い入れがあまりなく

肉体労働系のバイト時などにも使って、かなりラフに履いていた。

紐を代えたり、オイルを塗りまくったりと、雰囲気が変わるように試行錯誤していた。

黒く染めてハワイ別注として売っていたり、販売店も苦労していた様子。

 

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今年で購入から23年経つが丸洗いは二度行った。

左のこってりした感じも捨てがたいが、古いオイルはたまに抜いてやると

質感がもちっとし、新品っぽさが戻るのが丸洗いの魅力。

オイルアップも丸洗いもレクソルの物を使用。

レクソルコンディショナーとオロイジナルの相性は抜群。

 

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犬刻印が短命に終わった理由の一つは、この刻印と考えている。

人気モデルの8179などはサイドの刻印が入らず

当時は刻印のアピールがカッコ良くないと思っていた。

96年製は刻印がくっきりしていて、97年製は比較的薄い物が多いようだ。

(2000年代に羽の刻印が入る様になるが、現在は廃止)

 

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そしてこの渋い色、大人になって初めて理解出来る風合い。

黒や赤茶と明らかにテイストが違い、あの頃の日本では早過ぎたように思う。

今見れば良く見えるけど、流行とは真逆の路線だった。

 

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フルグレインレザーと呼ばれる、とてもナチュラルな革質。

表面のコーティングをあまりせず、毛穴感や元の傷すら見えるのが特徴。

元々油分がたっぷり含まれていて、ぬめっとしている為

オイルを入れ過ぎると真っ黒になり、綺麗に履き込むのはとても難しい。

 

しかも、このレザーは日本の多湿な環境では長期保管が難しく

カビが生えて放置してしまうと黒いシミだらけになってしまう。

良い状態を保つには、ある程度過保護になる必要があり

中古でも人気があるのは、綺麗な物が少ないのもあると思う。

 

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右の866ペコスも犬刻印の物で、同様にレザーが赤茶から見直された物。

所有ブーツで当時からずっと手放さずに取っておいたのは875犬刻印だけ。

ネガティブな印象も今となっては良い思い出になっている。

初のレッドウィングの割に雑に扱ったのは反省しているところだが

程良い風合いに保たれているのが、誇らしくあったりする。

ソールも硬化したり、履き口のパイピングもひび割れてしまったが

もうこのままの状態をキープした方が良さそうだなと思っている。