REDWING COLLECTION NO.37
RW-866 犬刻印 P8第8工場 97年2月製
レッドウィング866 ペコスブーツ 犬刻印
ペコス866は1961年にデビューし、マイナーチェンジを繰り返したモデル。
レッドウィングの本国アメリカではオロラセットを伝統的な色合いに戻す為に
1996年から採用されたオロイジナルと言うレザーを866では使用していて
犬刻印はオロイジナル初期の1996年から97年に生産されたモデルとなる。
現在866はワーク仕様に変更され、日本での正規取り扱いはない。
オロイジナルは革の表面を加工していないフルグレインレザーの部類に入る。
生産時期によって表面のオイルド具合がかなり違っていて
犬刻印などの初期の物はオイルがとても多く渋い色合い。
オロイジナルは現在のオロレガシーに引き継がれている。
オロラセットやオロイジナルについては↓
通称「犬刻印」はオロラセットの色の見直しによって
新たにオーセンティックラインとして生まれ変わった一つのカテゴリー。
日本では人気絶頂時のモデルチェンジの為、あまり受け入られず
不人気であったが、廃番の後に評価されて行った。
これは刻印がかなり薄めになっていて、濃い薄いは個体差による。
タグは緑犬タグと呼ばれる物を採用。
半円犬タグのデザインで言うと、90年代初期のデザインになっている。
犬刻印、緑犬タグについてはこちら↓
シャフト外側の履き口にはサイズや製造の刻印が入る。
ペコスでは2000年代の途中から、これらの刻印は無くなる。
オロイジナルは普通に履いてオイルを塗るだけで、どんどん黒ずんで行くレザーで
保存もやや難しく長期放置するとカビでシミだらけになる。
自分はあまり色を変えたくないのでメンテナンス時に使うオイルは
ミンクオイルではなくてレクソルコンディショナーを使っている。
べとつきが少なくマットに仕上がるので、薄い色のレザーにおススメ。
㊧が色を見直す前の赤茶オロラセットの866。
同じ品番でもここまで変わってしまうとさすがに別物。
今見れば、こう言う渋いカラーがラインナップにあっても良いと思うけど
当時のレッドウィングブームはとてもすごかったので
実際に手に取って見比べることは出来なかった。