REDWING COLUMN NO.49 Horse Hair Brush
愛用しているレッドウィング純正の馬毛ブラシ。
ブラシは埃や汚れ落としの他に、オイルやクリーム類を馴染ませるなど
革靴やブーツ、革製品のメンテナンスには欠かせない物。
用途別に色々と揃えたりするが、馬毛の固さは中間的な物と言われ
少し大きめの、このサイズは使い勝手がとても良い。
画像の物は全てレッドウィング純正の物だが、時期によって仕様が違い
以前から二つ所有していたが、右の現行の物も購入して比較してみた。
90年代に初めてレッドウィングを入手してから
ワークブーツはラフに履く物と言う認識でいたが
9011ベックマンブーツを購入後から付き合い方が変わって行った。
それまではメンテナンス=オイルアップしておけばOKぐらいの感覚だったけど
ブラッシングがかなり重要と言うことを思い知らされた。
上段2007年購入、中段2010年購入、下段2020年購入。
持ち手のサイズは6㎝×17㎝ぐらいで共通しているが塗装が全く違い
現行の物は未塗装の無垢材になったのは、何か意味があるのだろうか。
レッドウィング純正と言っても、メーカーに外注したものだと思うが
取り扱い店舗には特に予告なしで変わっているようだ。
以前は税抜き1300円で、現在は税抜き1500円。
「STERILIZED」は消毒済みと言う意味のようだ。
どんどん簡素化しているような気もするが
気になるのは中段のイスラエル製。
以前までは割と何でも1本で済ませていたので、持ち手が変色している。
オイルなどを塗り込んだ、人差し指の部分が当たるところが黒っぽくなった。
ブラシは繰り返し使うことで、毛先の部分にオイルやクリームが含まれ
ブラシが育つ、もしくは成長するとも言われるが
長く使っていると、こう言う見た目の変化も見られて嬉しい。
ちなみにこれでブラッシングすると何も付けなくても軽い光沢が出る。
一応画像も撮ったけど、やらせっぽく見えなくもないということで割愛。
毛質もそれぞれ違い、中段は若干密度が低い。
過去の雑誌を見ても、古い物は黒い毛を使っているようだ。
2010年頃に中段の茶系に変わってから現在も継続している。
中段だけ持ち手が丸く削り込まれている。
これは意外とあっても無くても関係なかったりするので
それもあってか、新しい物はまた無くなっている。
上段は艶々していて、柔らかくきめ細かい。
左の中段はやや硬く、明らかにこの中で一番毛が太い。
毛が硬めなのでスエード専用にするつもりだったが
ギターやPCなどその辺にある物にもテキトーに使っている。
右の下段は柔らかく、上段とよく似た質感。
個人的な感想だと現行は毛質が良くなったと感じる。
色付きのクリームの仕上げなど厳密に分けたい物以外は
埃落としと仕上げブラシは兼用でも良いと言う意見もある。
これは先程も書いた通り、ブラシが育つと言う考え方。
なので、新しく購入したブラシを集中的に使って育ててみようと思っている。
持ち手も無垢材なので、そちらの意味でも育て甲斐があると言うもの。