赤い羽BLOG

REDWINGとMr.Childrenを愛する男の趣味ブログ

REDWING COLUMN NO.108 レッドウィング8111 フック交換

REDWING COLUMN NO.108 レッドウィング8111 フック交換

何年も前から気になりながらも放置していた、8111アイアンレンジャーのフック交換をした。

これをこのまま履き続けていたら、間違いなくベロ部分に穴が開いてしまうということで

その対策を考えたところ、手っ取り早くプロの修理屋さんにお任せすることに到った。

自分の8111はニトリルコルクソールの旧仕様で、この年代のモデルの修理依頼が特に多いとのこと。

 

8111のフック交換を依頼したのは、レッドウィングファンではお馴染み大阪のベックマンさん。

ちょうどノベルティー配布期間だったし、折角ならこの機会に頼んでしまおうと思い立ち

納期は繁忙期ということで約一週間、費用は往復の送料など全て込みで9000円ほど。

今回のアメリカ製のフリスビーはパタゴニアと同じ工場らしく、結構良い値段がしたんだとか。

beckman.tenkomori.tv

 

フック交換と言っても、一番の目的は裏側のパーツを傷付かない物に変えて貰うこと。

ぱかっと割れている部分を菊割と言い、これがベロに当たった時に傷を付けてしまう様で

同じ年代でも傷付きにくい場合があったり、現行のモデルでも個体差があるとのこと。

 

その菊割が当たっている箇所を良く見てみると、表面の塗膜がえぐれて芯が出ていたり

タグを縫い付けるステッチが消滅していて、あまり宜しくない状態になっている。

聞いたところによると、ワークブーツとしての機能性を重要視して、フックが抜けにくい様にする為に

菊割の広がる部分が長くなった?とかで、メーカー的には傷付くのは仕方ないというスタンスらしい。

 

左はベロに傷を付けていないモデルで、菊割がレザーに上手く噛んで固定されている様子。

中央と右が8111の菊割で、フック自体はしっかりと固定されているものの、やや浮いていて

レザーへの噛み付きが甘く、指で触ってみても引っ掛かりがあって若干痛くも感じる。

菊割に微妙な違いはある様だけど、レザーの厚みや仕上げ方次第で作用しているのかもしれない。

 

自分で直そうと思えば直せたけど、表側のフック部分も一つ変な風に取り付けられていて

外すとなれば余程のことがない限りは再利用はしないので、この変な開き方のフックは見納めになる。

こういうアメリカ製らしい作りを探そうと思えば、いくらでも見付かるのがある意味面白いところ。

 

それで戻って来た8111のフックは、こんな感じに左のレッドウィング純正仕様と比べると

球体の部分が少しフラットになっているけど、気になるほどではなくて直径はほぼ同じ大きさ。

 

この角度から見たほうが、新しくなったフックと純正の違いがより分かると思う。

折り返しの部分のくびれが変わったことで、少し大きくなった様な印象を受ける。

 

肝心な裏側はデフォルトとは全く別仕様の、一見すると何だか不思議な作りになっている。

これは裏からハトメを入れて、真ん中の棒状のパーツを潰して嚙ませて固定しているそうで

ジーンズの打ち抜きリベットみたいに、金属同士を合わせることで頑丈にする仕組みらしい。

手触りも何の引っ掛かりもないツルっとした感じで、足への圧迫感も若干軽減した様に感じる。

 

こうやって裏が変わった様子を見ると違和感はあるけど、履いてしまえば当然見えない部分。

補強の生地を貼る方法もあったけど履き心地も変わりそうだし、自分はこれで良かったように思う。

ちなみに本記事投稿時点での交換費用は一つ税込み550円、両足計12か所6600円(送料等は別)だった。

 

全体のオイルアップもそろそろなタイミングだけど、今シーズンはこのまま履こうと思っているので

ベロの傷付いた部分のみにデリケートクリームを塗り込み、馬毛ブラシでブラッシングして終了。

この8111はナチュラルな風合いを意識しているので、こういう色の変わりにくい物を使うことが多い。

 

今回のフック交換費用は決して安いものではなかったけど、これからは紐でがちっとホールドしても

ベロを傷付けずに安心して履けるし、致命的な傷になる前に済ませておいて良かった。

むしろ8111を履く頻度から大丈夫だろうと、遠回しにし過ぎてしまった反省の念もある。

本来ならメーカー保証でも良さそうだけど、未使用時から予防的に交換する方もいるそうなので

フック仕様のモデルの場合は、着用後のベロの状態確認は必ずしておきたいところ。