吉田カバンのポーター・旧タンカーシリーズの3WAYブリーフケース。
タンカーシリーズはフライトジャケットのMA-1をモチーフに
1983年から展開している、ポーターブランドの一つのカテゴリー。
立ち上げ初期は、知る人ぞ知るようなマイナーな存在だったそうだが
90年代半ばにファッション好きを中心に広まって行き
その後は幅広い層にも知られる定番的なブランドとなった。
現在はタンカーシリーズ35周年記念時にパーツなどを変更し
旧仕様モデルは生産中止になり、リニューアルされている。
価格もだいぶ見直されていて、少し取っ付きにくくなったかもしれない。
1996年デビューの旧モデルの3WAYのブリーフケース。
購入したのは1997年夏ごろ、当時は税込みで2万ちょうどぐらいだったような?
このモデルが人気になったのは、同年の秋ドラマで主演のチョマテヨな方が
使用したことで、サラリーマンにも支持され一時期は入手困難になった。
なので奇跡的にも先に入手していたのだが、マネをしたと言われ続けた。
光沢感があるナイロンツイル、防水性や耐久性自体はあまりない。
最初期はグリーンのみで、黒は半年後に追加になったカラーだそうだ。
リニューアル後の黒自体の生地は特に変更は無いらしい。
マチ付きの立体的なポケットにMA-1を意識した内部のオレンジカラー。
このオレンジはレスキューオレンジと呼ばれているそうだ。
ぐるりと囲むジッパーはデザイン的にも優れている。
内部も鮮やかなオレンジ、外側とのギャップは中々の物。
ビニール素材の内ポケが付き、書類など大事な物が濡れないようになっている。
がばっと完全に開く作りも面白い。
文字の部分は金色っぽく高級感のあるネームタグ。
一応メーカーの方で、ネームタグの張替えの修理も可能。
ジッパーも同じく社名に「吉田」が付くYKK製の物。
スナップボタンには、日本製の「HASI HATO」ブランドの物。
ポーターは現在も中国製の偽物が出回っているらしく
ボタン裏の文字が「GUANG☆ZHENG」などと
刻印が入っているとのことで、そこで見分けは出来るようだ。
こだわりの日本製、吉田カバンの社是は「一針入魂」とのこと。
現在も職人による手作業で作られているそうだ。
基本の手持ちに加え、肩に掛けられるショルダーストラップが付属。
背部にはリュックになるストラップが収納されている。
今見てもすごい作りをしていると思う。
実際にアウターに掛けてみた使用パターン。
リュックは見た目が少し強引な気もするが、利便性があるのは確か。
あまり中身を入れ過ぎると、生地が重みで垂れ下がってしまう。
画像のリーバイス201XXとレッドウィング8166は
ポーターのバッグと一緒にチョマテヨなお方が
1997年秋の人気ドラマの中で着用していたアイテム。
このドラマでは、いくつか象徴的なアイテムを使用している。
そしてポーター・タンカーシリーズとレッドウィング。
この二つのブランドは、日本国内で展開が始まった時期と
一般向けに広まったとされる時期がほぼ一緒で、現在は定番と化している。
相性はもちろん抜群だが、組み合わせると90年代らしさが溢れて来る。