赤い羽BLOG

REDWINGとMr.Childrenを愛する男の趣味ブログ

REDWING COLUMN NO.56 レッドウィング トラクショントレッドソール 現行と旧仕様

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REDWING COLUMN NO.56 レッドウィング トラクショントレッドソール 現行と旧仕様

この波型の溝が入った白いソールは「トラクション・トレッドソール」と言い

レッドウィングのブーツの代名詞の一つにもなっている物。

ラクショントレッドソールを直訳すると「滑らずに歩ける靴底」という

意味になるようで、ぬかるんだ泥や土の地面で履くことを想定していて

ゴムの様な材質のクッション性と、踵の無い形状から疲れにくく静穏性に優れ

主にハンティングなどのアウトドアシーン向けと言われている。

以前はホワイトソールやクレープソール(厳密には違う)などとも呼ばれ

特に日本国内の90年代ではこのソールの商品が多く発売された。

 

ラクショントレッドソール  現行と旧仕様編 目次

 

レッドウィングの流行=トラクショントレッドソール

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このトラクショントレッドソールが日本国内で注目されるようになったのは

1995年頃からで、右のストームウェルト+黒いゴツゴツしたソールのモデルを

左のようにウェルトとソールを変更したことで注目され大人気となった。

ワークブーツの武骨な見た目のゴツゴツして歩きにくい物から

歩きやすくて誰でも取り入れやすい物へとイメージが変わって行った。

ただし、このソールは摩耗に弱く、歩き方が悪いとすぐにすり減ってしまうが

レッドウィングのブーツはソールを張り替えることが出来るので

メンテナンスを怠らなければ、半永久的に着用することも可能。

 

初期と旧~現行ソール

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ラクショントレッドソールは元々溝が無かったが

1958年頃から画像のようにグリップ力を高める為に波型の溝が付けられる。

そして初期は画像のDU-FLEX社の刻印が入った物が使われ

レッドウィングのロゴ入りの物は1970年代後半になってからになる。

現在の物はビブラム社で製造された物を使用しているとのこと。

 

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そして現在見掛けるのが上の画像のソールになるが

しっかりと見比べると左右で違う物になっている。

左が現行仕様の物で、右が旧仕様の物になる。

旧ソールは1970年代後半から2000年ぐらいまでで

現行ソールは1997年から2020年現在も同じ物を使っている物。

 

現行ソール

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現行のトラクショントレッドソールは1997年途中から採用され

旧仕様の物よりも耐摩耗性が20%アップしていると言われていて

さらにオイルレジスト化され、耐油性のある素材に変更された。

ちょっとした変更はあるかもしれないが、レッドウィング公式では

現在も1997年から同じ仕様の物を使っているそうだ。

 

旧仕様ソール

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1997年途中にソールが変更されるが、この旧ソールは在庫がなくなるまで

その後何年も使われることになり、2000年前後まで見掛ける。

ソール交換用として残っていればさらに後になることもある。

 

現行と旧仕様の比較

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左が現行で右が旧仕様。

現行の方が羽が細かく表現されていて、文字もはっきりとしている。

旧ソールは羽が大雑把で、文字もポップなフォントになっている。

凸部分のギザギザ加減にも違いがある。

 

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同じく左が現行で、右が旧仕様。

大きな変更はロゴと波型の凸部分の隆起の仕方。

現行は凹凸にガクガクとメリハリが強くなっていて

旧仕様は下から山のように頂点が出来ている。

分かりやすく言うと、現行がで、旧がと言う感じ。

現行の方が凸部分が残りやすいようになっている。

 

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左が現行ソールで右が旧仕様ソール。

[〔の溝の切れ込み方の違いは外見からでは

ほとんど分からないようになっている。

もしかしたら勘の鋭い方は気付いているかもしれないが…。

 

まとめ

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実はこれは一つのセットで、左右で現行と旧ソールが分かれて付けられていて

日本だったら検品で撥ねられる、もしくはきちっとソールを分別しているはず。

このイレギュラーな個体は普通なら外れだが、ある意味で当たりかもしれない。

左右で違うソールが付けられているのは、大体が98年製か99年辺りの物で

たまに見掛ける程度なので、数%から多くても10%あるかないか。

今ではあまり許されないような珍仕様だが、これが通ってしまうのがアメリカ製。

※毎年10月12日はレッドウィングの日と言うことで、今回はレッドウィングネタ。

この日は創業者の命日となっていて、愛用のブーツを履いたり、メンテナンスしたり

それぞれのスタンスでレッドウィングを楽しもうと言う日になっている。

いちファンとしては関連したことを書くことによって、その日を称えたい。