REDWING COLUMN NO.31 レッドウィング オーバーラップとアンダーラップ。
左側が紐を穴の上から通すオーバーラップと言う通し方。
右側が紐を穴の下から通すアンダーラップ。
靴紐の通し方は他にもあるが、基本はこの二つになる。
紐の通し方は昔からの習慣や、購入時のままだったり
普段はあまり気にしないかもしれないが
見た目の違い以上に、それぞれ特徴や効果があったりする。
一般的に言われていることを少しまとめてみようと思う。
オーバーラップとアンダーラップ 目次
オーバーラップ
カジュアルな靴の主流はオーバーラップ。
日本ではスニーカーやブーツは大体こちらの通し方で売られている。
紐をガチっと締めることが出来る為、歩行性が良くなる。
見た目やスタイルを重視するタイプに向いている。
オーバーラップは羽の広がりを抑え
スマートな印象があり、綺麗に見える効果がある。
紐を穴に対して上から通す為、緩みにくく締め付けが良い。
短距離スポーツや足の甲が低い方に適していると言われている。
サイズに少し余裕を持たせているスニーカーなどは
オーバーラップで紐をしっかり締めると
靴の中で足がしっかり固定される感覚がある。
踵も引きずりにくく、少し早く走れそうな気がして来る。
アンダーラップ
日本のカジュアルなアイテムではアンダーラップは
どちらかと言えば少数派と言える通し方になる。
丈の長いワークブーツはアンダーラップが推奨とされ
部屋でも靴を履く習慣があると、こちらが好まれるようだ。
アンダーラップは足の甲のラインが出やすく
ややラフな印象があると言われている。
紐を穴に対して下から通す為、締め付けが甘くやや緩みやすい。
長距離スポーツや足の甲が高い方に適していると言われる。
サッカー経験者はアンダーラップが多いらしく
甲高サッカー経験者の自分も基本はこちら。
紐をがっちり締めようとしても、最初から緩む感覚がある。
必然的にアンダーラップは脱ぎ履きがしやすい。
足がむくみやすかったり、圧迫感が苦手な方に向いている。
比較
一見大した違いはないように見えるが、力の掛かり方が全く逆になる。
㊧紐の締め付けが良いので緩みにくく、ホールド感があるオーバーラップ。
長時間履くと人によっては、圧迫感を感じるかもしれない。
㊨紐の締め付けが甘いので緩みやすく、ゆったり感があるアンダーラップ。
移動や態勢が頻繁に変わると、紐がずれフィット感にムラが出て来る。
これは足の感覚にもよるし、服のサイズ感の好みにも似ている。
どちらを選ぶかは人それぞれだと思う。
このブーツはアンダーラップで既に馴染んでいるので
オーバーラップの締め付けが甘くなっているのはご了承を。
普段からアンダーラップが多いので、締め方が下手なのもあるかもしれない。
こちらも左がオーバーラップで右がアンダーラップ。
最初の通し方がそれぞれ変わっている。
もちろん紐の通し方に正解はなく、オーバーだから全て上から
アンダーは全て下からなんて決まりはない。
途中から通し方を変えたり、色々な工夫や方法がある。
ちなみにインスタを見ていると海外のレッドウィングファンは
右のスタートは上からのアンダーラップを多く見掛ける。
まとめ
自分はダナーを履く時は内部がふかっとして柔らかいので
オーバーラップでややガッチリさせ、羽の隙間を狭く見せたいのもある。
レッドウィングは反対にアンダーラップで締め付けに余裕を持たせている。
使用目的で頻繁に通し方を変えてしまうと
紐の跡や靴本体のシワの入り方などが変わってくるので
靴自体で通し方は固定させておいた方が良いと思う。
長時間の着用の疲れやフィット感で悩んでいる方は
紐の通し方を色々と試してみるのも良いかもしれない。