REDWING COLLECTION NO.32
RW-101 プリント羽タグ 91年10月製
レッドウィング101 ポストマン・オックスフォードは
警察官や郵便局員などに向けて作られたサービスシューズ。
ポストマンは他社も製造していたが、おそらく一番有名なのが101。
101は1954年にデビューし、現在の形に変更されたのは60年代とのこと。
90年代にアメリカの郵便局員の指定靴がスニーカータイプに変更されるまでの
約40年近くの間、制服として使われていたモデル。
やはり需要がなくなった為か、2000年代に廃番となるが
2010年から再販され、現在もラインナップされている。
1960年代に形が変更される前は、一般的なオックスフォードの様に
フロント部分とサイド部分のパーツが分かれていたそうだ。
101では平らなクッションクレープソールは永らく続いているが
リリース初期の50年代の物は波型の溝がある
撮影している間抜けな顔が写り込みそうなほどピカピカ。
現在はブラックシャパラルと言う名称になっているが
所謂ガラスレザーと同じ部類とのこと。
90年代のレッドウィングのカタログでは
単純にブラックカウハイドとしか書かれていない。
ちなみに近年の物は、ツヤの無いマットな物に仕様変更された。
ガラスレザーについては↓
踵には補強の為にデザインされた縫い合わせがある。
これはドッグテール(テイル)と呼ばれる製法。
その名の通りで、犬のしっぽに見えることから付いたそうだ。
「SR/USA」はslip-resistant,made in the USA with a tag designated SR/USA
とのことで、アメリカの郵便局の規定に適合している物に付くタグ。
規定では柔らかいアウトソールを使用するようだが
着用者の安全に配慮したスリップ防止の為と
他にはアメリカの住宅事情も関係しているそうで
芝生の庭へ入った時に、芝を傷付けない為でもあるとのこと。
これをクリアしないと、郵便配達員用にはならないと言うことらしい。
プリント羽タグは1960年代から採用されているが
このタイプは90年頃から96年頃まで使われた物。
ワークブーツなど他のモデルでも使われている物と同じ。
羽タグについてはこちら↓
画像内左上は拝借した80年代の他のモデルの物。
インソールにはとても見づらいのだが、丸く縁取られたマークと
「SWEAT RESISTANT INSOLES」の刻印。
その下にはワイズの「D」とサイズの刻印がある。
数字の下のラインはハーフサイズの意味とのこと。
インソールにサイズとワイズが入るのは、90年代初めの頃までのようだ。
ポストマンは同年代でも、他のタイプのインソールを見掛ける。
メンテはクリームで潤いと光沢を与える。
あまり過保護になってはいけないと思うが
どうしてもレッドウィングの他の物とは扱い方が変わる。
レッドウィングの短靴は手放した物を合わせても数足だけ。
自分は普段から、ビジネスっぽいアイテムと正反対なのもあり
ポストマンのこの真面目っぽい感じが、どうもピンと来なかった。
たまたま古い雑誌を見ていたら、ポストマンが掲載されていて
それを見てから妙に欲しくなってしまい
長いこと掛かったが、ようやく取り入れることが出来たと言う訳だ。