昔購入して着なくなってから、ずっと封印していた服の第四弾は古着のTシャツ。
しかも変わり種と言うか、今ではあまり見掛けないような珍品系をチョイスしてみた。
これらが元々何を目的に作られた物なんて、ほとんど気にしたことがなかったけど
それぞれキーワードで検索して調べてみると、現在では詳細な情報が得られて
ある意味知らなくても良かったようなことまで分かったりするのが面白い。
ざっとハンガーで吊るしただけでも個性的なのが分かると思う。
自分が古着屋巡りにハマっていたのは大体1990年代半ばから2000年代前半ぐらいで
今回選んだ年代の物が安く買えたのは、90年代の後半頃までだったような気がする。
当時の古着屋店員さんは接客中でも普通にタバコを吸ったり、タメ口だったりとかで
やたらと怖いんだけど、それでも端から端まで宝探しの様に見て回るのが楽しかった。
当時購入した中でも珍品と思える、その古着Tシャツを一つ一つ紹介。
先ずは、まるで海洋生物のシャチのような黒メインに白という配色をしていて
ラグランスリーブの袖も上下に分かれているという、何とも不思議な形のボディ。
「KLOS 95 1/2」とは、アメリカのロサンゼルスのロック系ジャンルの音楽を中心に
放送してるラジオ局またはラジオ番組?らしく、どうやら1980年頃の物。
ジャクソン・ブラウンという大御所アーティストのツアーTにもなったらしい。
「Vogel Mills & Mfg.」というメーカーのボディを使用していて、袖にもプリント入り。
こういうカラフルな刺繍のタグだと新しそうだけど、意外と古めだった様子。
ネイビーのボディにブルドッグのイエローのプリントが映える。
コットン素材のフットボールTシャツだと、70年代ぐらいの物だろうか。
今だとお店によってはかなりの値段が付けられるかもしれない。
「Hazard Bulldogs」は、これも実在する「Hazard High School」という
アメリカのケンタッキー州にある高校のアメリカンフットボールクラブの物らしい。
脇の部分が広いけど、状態を見ると普段着的に使われたのかもと想像したりする。
パッチのように縫われた、通称タタキタグと呼ばれるタイプのタグは
残念ながらサイズのみで、メーカーなどの表記は消えてしまってる。
「FANTASY ISLAND DIEGO GARCIA」シンプルながら良い配置のプリント。
グリーンをメインにして、ヘザーグレー袖にライン入りというアメリカらしいボディ。
少し前に相当久々に映画 「E.T.」を見たけど、その作中で着てそうな雰囲気。
これは「ディエゴガルシア島」というイギリス領インド洋地域にある島で
アメリカがイギリスから借り受け、島民を追い出して海軍基地にしているらしい。
「FANTASY ISLAND」なんて言ってるけど、そういう背景を知ると重過ぎてしまう。
ボディは「VELVA SHEEN(ベルバシーン)」というアメリカのTシャツメーカーの物。
現在でも日本国内でライセンス版の商品なども多く展開している。
これは70年代後半から80年代に使われていたタグになる。
最後は袖部分にスポーツ向けの別素材使用をしている、ラグランスリーブのTシャツ。
こちらもアルファベットと☆のプリントの配置が素晴らしい。
「U.S.GRANT GENERALS」これはいくつか出て来るけど、オクラホマ州の高校の
おそらくバスケットボールクラブの練習着的な物と思われる。
何でユニフォームっぽい生地なのかと、昔から思っていたけど調べると合点がいく。
きっと試合前のウォーミングアップとかで着ていたんだろうと想像出来る。
これもベルバシーンの70年代後半から80年代に使われていたタグ付き。
以前記事にしたドジャースポーツという、ヴィンテージのカレッジTシャツも掛けてみた。
先日久々に古着屋に行ってみたところ、割と最近の見慣れているような物を中心とした
所謂リサイクルショップという品揃えで、昔の古着や古着屋をあまり期待してしまうのは
高望みではあると思うけど、この年代の物は全くと言っていいほど見付からなかった。
実際に着てしまうと余計に洗濯物が増えるので壁に吊るして飾ってみた。
最近はこういう様な、十代の頃に憧れたアメカジ系王道のコーディネートに対しての
恥じらいが少なくなって行って、自分のファッション感がどんどん自由になっている。
バンドTシャツの記事を書いた時にも思ったけど、ここ何年も無地を好んでいたので
プリントTシャツをコーディネートに使うと、手っ取り早く新鮮さが出せるのが面白い。
この二つのTシャツは上に羽織らせてしまうと、面白みがなくなるということで
インナーにサーマルでレイヤードさせて、初期の「HEY!HEY!HEY! 」の浜ちゃんっぽく
501XXにナイキとレッドウィングで、90年代古着系ファッション感を強めにしてみた。
いくら自由になっていると言っても、こちらのコーディネートはハードルが高過ぎ。
転職と引越しが重なった時に断捨離をして、ヴィンテージ古着をほぼ手放してしまったけど
今回取り上げたようなTシャツは、その頃には大して値段が付かないので残しておいた物。
昔は集めていたTシャツを古着屋の陳列のようにびちっと畳んで積み重ねて
今日は何を着ようかなって、パラパラっとめくって選んでいたのを思い出す。
今でもそこまでの価値は付いていないし、これからもほぼ着る機会が無いと思うけど
たまにお酒を飲みながら、こうやって見ては懐かしんだりして楽しんでいる。