2006年製のコンバースオールスターのブラックレザーハイカット。
米国コンバース社が倒産した後にインドネシアで製造が引き継がれた物で
2010年頃から日本国内で流通されている仕様の物とは違う廃版モデル。
廃版モデルと言っても、特別価値がある物でもなく中古では良く見掛ける物で
以前書いたガムソールの物よりも特筆すべき点は少ない。
普段から拝読させて頂いている方のブログで紹介されていた
シューレースを購入したので、そちらも合わせて書いてみた。
画像では割と綺麗に見えるけど、15年前ということでトゥキャップも黄ばんでいる。
仕事でも履いたりしていたので内部はそれなりにダメージがある。
ヒールパッチの文字はだいぶ消えている。
現在の物は文字に凹凸があり、アウトソールも耐摩耗性が上がっている。
お馴染みの星のマーク。
以前も書いたがオールスターはチャックテイラーでもあり
定義としては1970年代頃までをチャックテイラーとするとのこと。
ベロの内側に付くタグには様々な情報が記載されている。
このタグの場合は一番上の「06 03」が2006年3月製造になるらしく
品番は一番下の「#18616」になるようだ。
2001年に米国コンバース社の倒産に伴い、アメリカでの製造が終わり
当時の日本向けモデルは主にインドネシアで製造された物になった。
インドネシアの工場では米国で使われていた機械や素材なども引き継ぎ
米国工場の伝統的な製造方法を再現したと言われている。
現行モデルのレザーは柔らかい物へと変更されたが
この旧モデルは結構パリパリとした硬い質感のレザーを使っている。
若干レザーは硬化気味だったので軽く水拭きしてから
モゥブレイのデリケートクリームを塗ってブラッシングをしておいた。
質感はもちっとして光沢感が少し出てだいぶ潤った様子。
スニーカーは割と放置気味になってしまうけど
たまには革靴同様にメンテしてあげるのも良いと思う。
革靴はエイジングをすることで魅力が増して行くけど
レザーオールスターは普通のスニーカーと違って、そちらの要素が強い気がして
新品の綺麗な状態よりも汚れて来てからの方が好きだったりする。
そして8MANさんが紹介していた「This is... 」というブランドの
All-Cotton ATHLETIC SHOELACES、Amazonで購入し税込み770円。
1970年代以前のチャックテイラーに使われていた紐を再現し
コットン100%で編み上げて、ヴィンテージ感のある風合いに仕上げている。
カラーはナチュラル、ホワイト、ブラックの3色に
32インチ(4~5ホール用の81㎝)、45インチ(ローカット用の114㎝)に
54インチ(ハイカット用の138㎝)の3タイプの長さに紐の幅が狭いタイプもある。
8MANさんは自分のファッションや趣味に近い所にありつつも
いつも新鮮さや刺激をくれる記事を書いていて、お近付きになりたい方の一人。
今回のこういう商品をさり気なく見付けられるのがとても羨ましい。
一番上がデフォルトのポリエステル素材の紐、下二つが今回購入した物。
太さ自体はそこまで変わらないけど、コットン紐はふっくらと厚みがあり
編み込みがしっかりとしていて、こだわっている感じは良く分かる。
ちなみにポリエステル紐は、事前に漂白してこれでも少し綺麗になった。
ナチュラルは黒っぽい綿カスと呼ばれる物が残っている。
綿素材は漂白をしていないとこれが残り、とてもナチュラルな素材の証でもある。
こちらの紐は大阪のセレクトショップのオリジナルの物らしく
ウェブサイトを軽く見たところ、かなりセンスの良さそうな商品を揃えている。
先ずはホワイトを付けてみたが、紐自体がしっかりしていて
あまり捻じれずにサクサクと通すことが出来るのは結構感動した。
やはりボロくなっている状態だと紐が綺麗過ぎて浮いている。
次第に馴染むだろうけど、出来れば新し目の状態から合わせたいところ。
次はナチュラルの方を付けてみた。
紐単品で見ると色が濃いのかなと思っていたけど全く違和感なし。
黄ばんだトゥキャップとの色合いのバランスも良く、この即戦力感は魅力的。
ホワイトよりもナチュラルの方が好みな感じにまとまった。
こうやって並べると、どれがどれだか分からなくなるかもしれないけど
この違いが分かる方は、きっとこのシューレースの良さが分かるはず。
コンバースだけじゃなく、アディダスのスタンスミスみたいなレトロなスニーカーに
更にヴィンテージテイストを加えて、一味違う感じを楽しむのもおススメ。