ジョンブルのスエードレザージャケット。
中古で購入した物だが、どうやら1998年製で定価48000円だったらしい。
リーバイスのこのタイプのレザージャケットを探していたところ
ヴィンテージ物の相場は数万~5万程度だが
サイズ選びが難しく、状態もピンキリで何年も手を出せずにいた。
色々と見ていると他社のモデルであれば、外見はそっくりでも値段は手頃で
これはリーバイスで想定していた相場の1/10ほどだった。
リーバイスならコレクション化しそうだが、このブランドは昔から親しみあったし
気兼ねなくガンガン着れそうということで購入した次第。
値段がかなり安かっただけに、長年蓄積された汚れや臭いはあったが
現在は丸洗いでリフレッシュさせて問題なく着れる状態。
直接手や指で触れるような箇所は黒ずんでいる。
さすがに20年以上も前の物なので頑固な汚れは落ち切らなかったけど
薄汚れた感じの具合がとても良い雰囲気をしている。
レザーの劣化も特に感じられず、柔らかくとてもしなやかで状態も良好。
レッドウィングのラフアウトよりも、もっと濃いめの黄色味がかった茶色。
どうも実際の色の再現が難しく、直射日光に当てて撮影しても
肉眼で見る感じとはだいぶ違ってしまうが、動物のキツネの色に近い。
リーバイスの70505所謂4thタイプに近く、やや細長くスリムな形。
肩幅や着丈はほぼ同じだけど、身幅は1サイズぐらい小さめ。
そして腕は厚めの物を着込むと肩が上がらなくなるぐらいに細い。
70505タイプのV字の切り替えもしっかり再現。
お腹のポケットがないのでやはり真冬以外がちょうど良い季節。
ハチノスと呼ばれる腕に入った跡。
ただでさえ細い作りなので、もうバチバチに入りまくり。
サイドのアジャスターもしっかりと付いている。
基本的にこれを使う機会はほぼないだろうと思われる。
前身の会社を入れると、もうすぐ創業70年になる日本のデニムメーカー。
1998年というと、メンズはレプリカ系ジーンズを多く取り扱っていた辺りで
レディースだとストレッチパンツが流行していた頃だろうか。
現在は経営の見直しなどもあり、スタンダードなジーンズカジュアルから
より若い世代向けのスタイリッシュなブランドへ生まれ変わっている。
CHO℗は「SEWING CHOP」、ヴィンテージ系ラインに付いていたタブ。
ボタンは汎用的な社名などが入らない物を使用している。
スエード用の栄養補給スプレーを掛け、真鍮製のブラシで仕上げている。
ふわふわ感と柔らかい上に、防水効果もしっかりとある。
ライニングはなく、レザーの表側が裏側になっている。
丸洗い後にモゥブレイのデリケートクリームをしっかりと塗り込んだので
モチモチとしていて、素肌で触れても変な違和感はない。
洗った後も染料の薬品っぽい臭いは残っていたが、久々に嗅いだらほぼ無臭。
時期的にそういう症状なのかと少し焦ったけど、単純に臭いが取れている様子。
ジョニー・デップやスラムダンクのロン毛の三井寿や鉄男が着てそうなイメージ。
黒夢の清春が黒いレザーパンツにクロムハーツでバチバチに固めたり
昔からスエードのレザージャケットは不良っぽいイメージがあった。
やはり、ダメージデニムとレッドウィングでもハードなロガーやエンジニアがハマる。