赤い羽BLOG

REDWINGとMr.Childrenを愛する男の趣味ブログ

REDWING COLUMN NO.59 レッドウィング ペコスブーツ

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REDWING COLUMN NO.59 レッドウィング ペコスブーツ

1959年デビューのレッドウィングの名品「ペコスブーツ」は

ウェスタンブーツをベースにし、レッドウィングらしいワーク仕様に改良した物で

牧場で働く方や農作業をする方などに愛されたブーツと言われている。

当時はテキサス州にもレッドウィング社の拠点があったそうで

ペコスブーツの名称の由来は、そのテキサス州に流れるペコス川から取られた。

現在はこのタイプのブーツ=ペコスと言う認識が広く浸透していてるが

ペコスの名称はレッドウィングの登録商標で他社製品では別名にする必要がある。

近年の需要から日本国内ではペコスの継続品番がとても少なくなっていて

同じく本場アメリカやヨーロッパなどでも取り扱いが少なくなっているようだ。

その現状を憂う気持ちを込めて、今回ペコスの記事を書いてみた。

 

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ずぼっと履けてラフなフィット感が魅力のペコスブーツ。

ペコスにはいくつかのタイプがあり、日本ではこの9インチ丈の物が馴染み深く

フラットで白いトラクショントレッドソールの物が多く展開された。

これらのすねぐらいの丈のタイプのペコスはローパーブーツとも言われ

ローパーとはロープを投げて動物を捕まえる人のこと。

 

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履き口に付けられたプルストラップが特徴的。

このわっかに指を引っ掛けると着脱しやすいようになっている。

ペコスの初期はプルストラップが無い物も多かったようだ。

モデルによってはストラップに「PECOS」の文字が入ったり入らなかったりする。

 

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左のトラクショントレッドソールは万能なタイプで現在はこちらがメイン。

右のヒール付きが乗馬にも対応したクラシカルなペコスのタイプで

初期はヒールが付くタイプのみの展開だったそうだ。

ペコスブーツやローパーブーツはヒールが高過ぎない物と言うのも

一つの定義にもなっているようで、ヒールの厚みが増して

本体部分も13インチ丈になると、ウェスタンブーツと分類されるそうだ。

 

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左のように表革のタイプには、履き口かかと側にサイズや製造年が付くが

2000年代の初め頃になるとこの表記は無くなる。

右のラフアウトのタイプは2000年代以前でも入らない。

この個体は特に毛足が特に長く、古い物ほど毛足が長い傾向にある。

 

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ラフアウトのモデルは内側の表記が頼りになるが、見づらい物も多い。

旧モデルのタグは基本右足の内側のみに付くようになっているが

2003年頃から現行タイプに変更され両足に付くようになった。

 

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ペコスは単品で見ても絵になるけど、実際の着用画像も良い。

少し大振りにロールアップして後ろ側を引っ掛ける合わせ方。

この真っ赤なオロラセットの866はモデルチェンジされ、8866へと引き継がれた。

 

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上の画像と同じジーンズだが引っ掛けずにストンと落としている。

どちらかと言えばこちらの方が好きかもしれないが、その日の気分にもよる。

この1188は8184へと引き継がれたが既に廃番となってしまっている。

 

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昨年生産中止となり、現状在庫限りで廃番が決まっている左の8168と右の8169。

90年代半ば~後半のレッドウィングブームを支えたモデル。


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こちらの画像は8168と8169廃番の記事に乗せていた画像。

ラフアウトの8168はイケメンっぽい雰囲気(自分がと言う意味ではなく)が漂っている。

黒の8169はジーンズを被せてしまうと、意外にも大人しい印象。

 

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この二つは両方とも866で、オロラセットの色の見直しにより

1996年後半に左から右へと大きくモデルチェンジされた。

左の赤茶は8866へと移行されたが、右の薄茶色の866は耐電仕様の

本格的なワークモデルに変更され、現在は日本正規での取り扱いはない。

866のノーマル仕様を8869が引き継いだが、既に廃番となっている。

 

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オロラセットの色味を見直し、伝統的なオレンジっぽい色に戻したオロイジナル。

犬刻印はその色を見直したオロイジナルを使ったオーセンティックライン。

ただし個体によっては犬刻印がこんなに薄い物もある。

これなら無い方が良いんじゃないかと思ってしまう。

 

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渋い茶色のレザーに濃いめのデニムの相性がとても良い。

秋が深まり冬っぽくなった頃から花見の時期ぐらいがペコスのシーズン。

 

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レッドウィングの伝統的なモデルなだけに取り扱いの減少は残念だけど

自分みたいに90年代からのファンや、アメカジ好きでもヴィンテージ寄りの方が

主に好むスタイルなので、今の時代に合わなくなっていると言うのは否めない。

一旦下火になり、どう言う打ち出し方で再注目を集めるようになるのか

また何年後かの評価とラインナップがどうなっているか楽しみなところ。