ジョンブル「SEWING CHOP」701BD。
懐かしのジョンブルシリーズ第三弾。
リーバイスのセカンドタイプのGジャン。
例によって若い層向けに変わって行ったジョンブルが
90年代レプリカデニムブーム時に展開していたモデル。
おそらく90年代半ばぐらいに生産された物と思われるが
加工自体は、もう少し後になってからかもしれない。
通称「セカンド」はリーバイスの1952年から62年頃までのGジャン。
ジーンズがファッション向けへとシフトする前の
着丈が短くBOX型でワークテイストが残っている。
左が本家リーバイスのセカンドの復刻モデル。
セカンドはデザインが秀逸で、個人的にも好きな形。
両方とも同サイズだが、ジョンブルの方がアームにゆとりがある。
着丈は加工もあって少し短くなっている。
ぱっと見ではオリジナルと間違えてしまいそうなユーズド加工。
ジョンブルのジーンズの加工技術は、国内トップクラスだった。
現在だとエイジング加工と言う方が一般的になったかもしれない。
このGジャンの当時の定価は税抜き24800円だったようだが
購入時期は十数年前ぐらいで、値段は1/4ぐらいになっていた。
たぶん購入してから1.2回しか着てないと思う。
生地のアタリや加工感はリアルに近い物がある。
茶色く汚す辺りもヴィンテージ感を意識した物。
現在はリアルな加工感よりも、少しわざとらしく見えるような
デザイン性を重視した加工が主流になっている。
加工済みなのでレザーパッチはバキバキに硬化している。
着用と洗濯を繰り返せば、いずれ無くなってしまう。
本格的に着るとなれば、先に外しておいた方が良いかもしれない。
生地は赤耳が使われているが、赤い色がはっきりしている。
リーバイスのオリジナルは色がすぐに分からくなってしまうので
この感じには少し違和感を感じる。
フロントのプリーツは古い時代のGジャンに見られた仕様。
□に縫われたステッチは、元々幅の調節の為の物らしく
着用や洗濯を繰り返し、縮んで幅がきつくなった時に
解いてゆとりが出る様にと、予めステッチを解きやすいように
仮縫いのようにしていたとのこと。
ヴィンテージ感のあるデニム生地。
ムラ感と色落ちのシャープさは控えめな印象。
胸ポケットと付けられた赤タブ。
赤タブにはブランド名の一部の「CHO℗」入り。
赤タブはリーバイスの特許の件があるが
割とやったもん勝ちみたいなところがあったらしい。
ボタンやリベットは既製品を使っているようだ。
ボタン裏とリベット裏はSCOVILLの文字入り。
米国SCOVILL社は2000年にYKKに買収されたそうだ。
その後はまた別の会社がライセンスを持っているとかどうだとか。
懐かしのジョンブルのスウェットと508BDのコーデ。
当時ロン毛の怖そうなお兄さんが来てそうなイメージ。
サイズが合わないので、実際はスウェットを中に着るのは厳しいが
Gジャンの裾からガッツリ出ている感じが懐かしい。
ジーンズの方とデニム生地が若干違うので
完全なセットアップとは言えないが色はそこそこ近い。
このコーデは古き良きと言う感じだが、着るには勇気が要る。