3/4はミスチルのシングル「Birthday / 君と重ねたモノローグ」の発売日。
シングルCDとしては2年8か月振りのリリース。
この2曲は『映画ドラえもん のび太の新恐竜』の主題歌として使用されている。
映画の方は3/6公開予定だったが、新型コロナウィルスの影響で
残念ながら延期になってしまっている。
びっくりするほどのシンプルなジャケット。
この色はドラえもんを連想させる綺麗な水色。
付属の歌詞カードはピンク色になっていて、ドラえもんのロゴと同じ色使い。
中はメンバーが写っているが、買った方だけのお楽しみってことで。
曲自体は前以って部分的に解禁されていたりしていたが
ちゃんと購入してから聴き込みたかったので、極力聴かないようにしていた。
曲の感想は結構意外と言うか、一筋縄では行かないって感じだった。
疾走感のある曲と、しっとりしたバラードの対比がとても良い。
「Birthday」の冒険に出掛け、駆け出して行く様な高揚感と
タイムマシーンや空を飛んでいるような浮遊感が面白い。
ドラムのビートとギターの活き活きしたサウンドが気持ち良い。
「君と重ねたモノローグ」はかなり特殊な曲で、二部構成と言ったところ。
君との別れと、またいつも通りの日常に戻って行くようなイメージ。
ギターのカリっとして、キラキラした音がたまらない。
後半の重要なシーンに流れると思うけど、絵が何となく浮かんで来る。
CM用の映像ではロンドンでのレコーディング風景が見られる。
海外でのレコーディングってのも、楽曲制作に対する情熱や
その姿勢がとても貪欲であるのが伝わって来る。
音楽業界の業績不振の中で、自分たちが望む活動が出来ているのは素晴らしい。
今回使用したレコーディングスタジオはロンドンの「RAK Studios」
数多くのアーティストが使用していることで有名なスタジオ。
その新しいサウンドに挑戦しているからこそ
CDの形で楽曲を届けるのに、今もこだわっているのは頷ける。
現在はシングルCDのみ、映画は公開延期になってしまったので
配信はあっても、少し先延ばしになってしまったかもしれない。
配信が主流な今の時代に、シングルCDの一種売りと言うのはとても潔い。
楽曲のこう言う売り方って、かなり少数派になっているので
賛否はあると思うが、個人的にはこのスタンスを大切にして欲しいと思う。
最近は気が滅入るような状況ではあるが、新曲が無事聴けたのはありがたい。
他の発表を控えているそうなので、今年中のアルバム発売の期待が膨らむ。