リーバイス70505-1529 70'S
今回も少し気が早いけど、古着のリーバイスのコーデュロイGジャン。
おそらく1970年代後半から80年代前半ぐらいと思われる物。
以前は年代の割に安価な部類のアイテムだったが、さすがに40年近く前ということで
ヴィンテージとして扱われるようになり、徐々に相場が上がっているようだ。
昨年の秋冬はアウトドアっぽいアイテムが自分の中で流行っていたけど
今年はこういうヴィンテージの渋いアメカジ系を着たい気分になっている。
こちらはバックスタイル。
撮影環境によって色味が変わってしまい調節が上手く出来ず
本来の色よりもやや黄色っぽく写ってしまっている。
縦の畝が特徴のコーデュロイ生地は、タオルなどと同じパイル織りの種類の一つで
この起毛があることで保温性があり、秋冬向けの素材と言われている。
ちなみに70505-1529の「1529」はコーデュロイ生地のブラウンを意味し
実際の見た目はこの画像の色味が近く、ややスモーキーなブラウンという感じ。
70505の象徴的なフロントの切り替えのデザイン。
このタイプのジャケットは、日本ではGジャンと呼ばれているが
海外ではトラッカージャケットと称されることが一般的となっている。
リーバイスの70505は通称4th(フォース)、つまり4番目のモデルとも呼ばれ
1960年代後半に前身のモデルの3rd(サード)のワークジャケット的な存在から
普段着のファッションアイテムへと、より身近な存在となって行った。
右はその70505のデニム版で、今回のコーデュロイ生地のGジャンは
このデニム版から派生して行ったモデルの一つとなっている。
70505になると着丈も少し長くなっているので、これぐらいのパーカーを中に着ても
出過ぎている感じもなくて、冬場の重ね着にも対応出来るのが嬉しい。
三角タグと呼ばれる布製のタグは主に70年代頃に使われていた物で
この前後の年代は四角い形状のパッチが付けられていたようだ。
画像右の紙のラベルは残念ながらほぼ消失してしまっているが
一応素材はコットン84%ポリエステル16%となっている。
コーデュロイGジャンもホワイトリーバイスにカテゴライズされていたので
タブは赤ではなくて、白いタブが採用されている。
ボタン裏の刻印はどれも見づらかったが「529」となっていて
この数字は生産された地域や工場、またはその工場の部門を表している。
同年代のコーデュロイGジャンは529刻印が多いようだ。
袖口には若干のダメージがあるものの概ね良好。
サイドにはウェストを絞れるアジャスター付き。
基本的に使う機会がないのでほぼ飾りという感じ。
このフロントの切替部分には激しめのパッカリングが入り
ヴィンテージならではの迫力のある表情が見られる。
背中からアームホール付近はパッカリングがたくさん入る箇所で
ここを見ると若干テンションが上がる。
涼しくなった頃に着たいイメージのコーディネート。
Gジャンの裾からインナーのシャツの出具合をちょうど良く収めるのがポイントで
シャツはサイズをタイトめにして、Gジャンの襟の後ろを少し立てている。
現在履き込み中の緩めのジーンズに、足元は少しポップになるように
エンジニアブーツではなくペコスブーツをチョイス。
割とトップスとブーツの色を合わせたくなるけど、敢えて黒にしてみた。
リーバイスのヴィンテージから他メーカー物の色んなタイプの70505型のGジャン。
ブラウンの右隣りは今回の物とほぼ同年代の色違いのコーデュロイGジャンで
購入時にどちらにしようかと迷ったけど、結局どちらか一つに出来なかった。
いつも気に入った物があれば、色違いとかそういう買い方ばかりしているので
傍から見れば同じ物ばかり集まってしまうのが、悩みと言えば悩みになるけど
正直今更変えようとも思っていなかったりする。