1988年に現リゾルトの林芳亨氏が中心になって立ち上げられ
90年代のレプリカジーンズブームを支えたブランドの一つとも言われる。
所謂66モデルはリーバイスの60年代後半から70年代前半頃を再現した物で
ベースとなるリーバイス501のブラックジーンズは1980年代になってから
ラインナップされたので、もしも66期にあればという架空のモデルになり
これは初期から運営していたオリゾンティ期の2000年前後の物。
ドゥニームは立ち上げ初期の1988年から2005年までオリゾンティが運営し
2005年にシンズに移り、2009年以降からはWEGOが運営している。
日本での90年代レプリカデニムブーム以降はヨーロッパへの展開なども
行っていたそうだが、現地での価格は高額で、市場に沿う物ではなかったらしく
事業展開が先細りとなって行き、独立や身売りなどがあり現在に至るそうだ。
ブラックジーンズの真っ黒よりも、薄くなったグレーの物が欲しくて
中古で履き込まれた状態の物を購入した。
以前もドゥニームの66ブラックは所有していたが
これとは違ってステッチの色が全て黒で縫われた物だった。
バックポケット裏の隠しリベット無しに、トップボタンの平行ステッチは
リーバイス501ブラックの70年代をもしも復刻と言う感じの物。
ボタンは銅褐色の物を採用し、501ブラックの初期はこれと同じ銅褐色だったような?
生地の縦落ち感はそこまで強めではなく割とマイルドな雰囲気。
前所有者がこまめに洗濯していたようで、少しまだらな色落ちが見られる。
どちらかと言えば、履き込んだ時の色落ちは早めだったような記憶がある。
腿の色落ち部分と耳のアタリ。
この角度で見ると縦のすじが良く見える。
耳は黄色の物を使用している。
裾はチェーンステッチで直してあるが、うねりは控えめの様子。
ポケット回りも色落ちが早めで、迫力のある表情が見られる箇所。
色がくすんだリベットの色合いが良い。
銅褐色のボタンとリベット。
紙パッチには品番などは元々は行っていないようで
現在ラインナップされている物もデザインはほぼ一緒のようだ。
バックポケットに付けられた赤タブ。
ポケットにはステッチが入らないシンプルな物。
ポケットに何も入れていなかったようで、ラベルの表記は綺麗に残っている。
旧運営会社のORIZZONTIの表記入りはマニアにはポイントが高いらしい。
ドゥニームを良く履いていた頃は、これらの物と同じく20年ぐらい前のこと。
このぐらいの時期の中古であれば、特にプレミアは付かないので
割と安く買えたりするが、見掛ける物は小さいサイズが多く
需要の多い31~34インチぐらいの物は強気な値段が付いている印象を受ける。
この先の10年20年先はどう言う評価を受けるのか気になるところ。