REDWING COLLECTION NO.12
RW-875 半円犬タグ P8第8工場 96年1月製
レッドウィング875は1954年頃にリリースされ
マイナーチェンジを繰り返し現在に至るモデル。
1952年デビューの8インチ丈の877を短くしたバージョン。
オロラセットは元々オレンジ色っぽい茶色のレザーであり
セコイアの木から抽出したタンニンで鞣されていた物であったが
1990年頃からレッドシダーが主に使われるようになり、徐々に赤みが増す。
その赤みのピークが95年~96年のモデルと言われている。
この風合いは現在のオロラセット・ポーテージに引き継がれている。
現在はモックトゥの名前で呼ばれるようになっているが
以前はモカ縫いやUチップなどの呼び方が一般的だった。
この96年製のオロラセットは赤茶と言うよりも赤に近い。
革質は塗膜が強い為、表面にオイルがあまり沁み込まない。
光沢もこの後に続く物より強めで経年変化がしにくい。
オロラセットについては↓
94年頃から付く半円犬タグの最終モデル。
日本での90年代からのレッドウィングファンは
オロラセット=半円犬タグ期の赤茶のイメージが強い。
犬タグについてはこちら↓
右側はオロラセットの色を見直した875犬刻印バージョン。
今となっては別物としての良さがあるが
当時のファンは、ここまでの極端な仕様変更は受け入れにくいところがあった。
メンテナンスは純正コンディショナーの相性が良い。
傷の補色にはモゥブレイのレッドブラウンのクリームを使用。
油分が抜けて来ると赤味が落ち着き、若干ピンクっぽくなるので
その頃を見計らってメンテナンスをしている。