REDWING COLUMN NO.47 M.MOWBRAY PRESTIGIO CREAM ESSENTIAL
M.モゥブレィ・プレステージ・クリームエッセンシャル
これ1本だけで、靴やカバン、ベルトに財布などの革製品全般の
汚れ落としに栄養補給と艶出しが出来ると言う便利な物。
もちろんビジネスシューズからワークブーツにも対応可能で
ランドセルや野球のグローブ、サッカーのスパイクなどの人工皮革にも使える。
とても使いやすいナチュラルな液状の乳化性クリームとなっていて
度々当ブログのブーツメンテナンスの記事に登場している。
これは特に使用頻度が高い、お気に入りのメンテナンスアイテム。
LOFTや東急ハンズなどのシューケアグッズ売り場や
靴修理専門店などでも取り扱いがあり、125㎖で税込み1870円。
マルチな性能故に、強い洗浄力や鋭い光沢感を欲している方には
これ1本でプロ級の仕上げとなると、物足りない部分もあると思うが
あれこれとたくさん揃えなくても良いのはありがたい。
動物性油脂ラノリンが潤いと栄養を与え、ビーズワックスが光沢を与えてくれる。
ソルベントフリーと言うのは、有機溶剤を使用していないと言う意味で
環境に優しくナチュラルな製品と言うことになるようだ。
スムースレザーやガラスレザーととても相性が良く
早い話が、表面がつるつるした黒やこげ茶などの暗い色のレザーに最適。
ヌメ革などの色が薄いレザーにも使用することは一応可能だが
色ムラや変色のリスクがあるので、使用の際は要注意。
このクリームは一般的な靴クリームよりもゆるい液状。
レザーにはある程度の水分が必要らしく、正に革用の乳液と言う感じ。
仕上がりはべとつきが少なく、身の回りの物に使いやすいので
直接肌に触れるような、財布や手帳、バッグの持ち手などに積極的に使える。
レザーの外側を綺麗に保つ目的をメインにして使っているが
ブーツを丸洗いした後の、インソールに塗るのにもちょうど良く
カラっとしてしまった質感に潤いと光沢を与えてくれる。
ボトルのキャップはワンタッチで開けられる物。
メンテナンス中に追加したい時も、片手で楽に開けられるので便利。
石鹸のような上品な香りは、さすがフランス製。
今回クリームエッセンシャルでメンテナンスするのは
レッドウィング8161、チョコレートブラウンのガラスレザー。
事前に古いクリームを落とし、すっぴん状態にしておいた。
ガラスレザーは表面が樹脂でコーティングされていて
オイルがほとんど浸透しない為、乳化性のクリームなどが推奨されている。
今回はトゥ中心の簡易的なメンテと言うことで、紐は解かずに行った。
用意したのはクリームエッセンシャルに、同じくモゥブレイの磨き用クロス。
毛が柔らかい馬毛ブラシ、毛が硬い豚毛ブラシ。
ここには無いがクリーム塗布用の布。
ブラッシングを済ませ、布にクリームを少量ずつ取って塗って行く。
液状なので、とても伸びが良いのが画像で分かると思う。
塗りムラも少なくなるので、面積の広い物にも塗りやすい。
しっかりとクリームをレザーに塗り込み馴染ませる。
塗った後は一時的に色がくすんでしまうが、間を置かずに次の工程へ。
次は表面をブラシで磨き上げ、さらに馴染ませる。
毛が硬い豚毛→毛が柔らかい馬毛の順番で磨くと、より光沢が出て来る。
一応ブラシは埃落とし用と仕上げ用で分けた方が良いとされるが
色付きのクリームとか用途を限定させたい場合でなければ
あまり過剰に分ける必要もないと個人的には思っている。
仕上げの磨き用クロスで拭き上げ完成。
もしブラシが手元に無ければ、クリーム塗布後はクロスで仕上げてもOK。
クロスは専用の物でなくても、柔らかい素材の物であれば代用可能。
一応仕上がりの光沢度を☆で表すとなると。
豚毛☆★★、馬毛☆☆★、クロス☆☆☆と言う感じ。
用途や好みによってどこまでやるか決めると良いと思う。
左がクリームエッセンシャルを塗布して磨き上げた物。
右はすっぴん状態のままの状態の物でややくすんで見える。
引きの画像だと差が少し分かりづらいが、照明の反射具合が違う。
寄ると光沢の加減がはっきりと分かる。
左側はだいぶピカピカしている。
手触りも右は少しかさついているが、左はクリームの膜が出来て
しっとりと滑からで潤っていると感じる。
同じくトゥのアップ、左はクリーム塗布&磨き済。
色合いの違いが大きく表れていて、とても引き締まった表情をしている。
すっぴん状態でも光沢感があると思っていたけど
左と比べるとそうでもないと思ってしまう。
右側もクリームを塗って磨き上げてメンテナンス終了。
M.モゥブレィ・プレステージ・クリームエッセンシャルは
使うシーンが多く幅広い物に使え、職場にストックしておいたり
冠婚葬祭や出張、旅行に持って行ったりと携帯するのにも便利なので
とても役に立つおススメのメンテナンスアイテム。