REDWING COLUMN NO.76 レッドウィング シューホーン&ブーツホーン
今回はレッドウィングのメインアイテムのブーツなどではなく
アクセサリー類の中から靴ベラのシューホーンとブーツホーンに注目してみた。
先ずはスチール製のアンティーク調の色のシューホーン。
ブラッシュドブラスと言って真鍮でコーティングされているらしく
かなり丈夫な作りで、しっかりとした重みが手に良く馴染む。
大きさは8インチのおよそ20㎝ぐらいの中間的なサイズ。
お馴染みのレッドウィングの羽のロゴマーク入り。
比較的新しい物なので羽のマークは現行デザインになっている。
裏には「PRO FITTERⓇ」の文字があり、革靴好きなら知っている方が多そうだが
1982年創業のZapatka Enterprisesというアメリカの会社の物で
オールデンなどの数多くの有名ブランドの靴ベラを請け負っている。
このPRO FITTERは1985年から現在も続く主力ブランドらしく
サイズやカラーのバリエーションも豊富に取り揃えているようだ。
ブーツと一緒でも良いが、やはりポストマンみたいなタイプと並べると
このアンティークなカラーのシューホーンはとても絵になる。
ポストマン購入時にシューホーンも一緒になんて方も結構いそうだ。
続いてはプラスチック製のブーツホーン。
ブーツの着用時に屈曲出来るようにやや薄めになっているが
意外としっかりしていて、大きさはエンジニアブーツの丈と同じぐらいの約27㎝。
レッドウィングのエンジニアブーツにブーツホーンが加えられたデザイン。
古い年代のカタログから用いられた物と思われる。
どうやら「Bob's EZ-On Boot Protector」という名称らしく
現在はカナダにある馬具などを取り扱っているショップの製品を
レッドウィング用にプリントして販売しているということのようだ。
使い方は切込みが入った部分をブーツの履き口に引っ掛けてそのまま履くだけ。
エンジニアブーツは履くのにコツがあって慣れるまでは結構大変で
ブーツホーンの本体部分が踵の滑りを良くして履きやすくしてくれるという物。
実はビニール袋などでも代用可能だったりする。
靴ベラを普段使う機会がほとんどなくて、何年も所有していたのに
こんな風にじっくり見ることがなかったのは、少し損していたような気もするが
それぞれの製造元について知ることが出来たという収穫の部分もあった。
今までは飾りみたいに扱っていたけど、折角なのでこれを機に使ってみようと思う。