赤い羽BLOG

REDWINGとMr.Childrenを愛する男の趣味ブログ

REDWING COLUMN NO.126 レッドウィング8180 カンガタン・ポーテージ メンテナンス編+α

REDWING COLUMN NO.126 レッドウィング8180 カンガタン・ポーテージ メンテナンス編+α

グリーンセッターとも呼ばれる8180が復活ということで、それに便乗してメンテナンスをしてみた。

自分の所有する8180は四角犬タグを採用した1999年発売の初期モデルで、再販は2004年、2014年

そして新店舗オープン記念モデルとして、4度目の2026年版がラインナップされることとなった。

このスモーキーな深緑色の「カンガタン・ポーテージ」というレザーは、1960年代~70年代の888という

緑色のカンガルーレザーを使用したモデルを意識した物で、再販の度に色味や質感は若干異なり

所有する個体は同時期のオロラセット・ポーテージと良く似ていて、塗膜がカリッとしている。

カンガタンの後継の「アルパイン・ポーテージ」も、時期によっては多少変わるのかもしれないけど

ショップで見たところ芯の茶色が濃いせいか、この画像よりも若干黄色味が強い印象を受けた。

8180に緑青はあまり見られなかったので、シンプルにこれらのアイテムでメンテナンスを行う。

レッドウィング純正馬毛ブラシ、同じくウェルトブラシ、ニーツフットと呼ばれるレザークリーム。

モゥブレィのステインクレンジングウォーター、モールドクリーナー、クリームエッセンシャルに

そしてスコットのショップタオル1シートを1/8にカットし、それぞれの塗布に使いやすいように用意。

 

それではブラッシングからということで、紐を外して二種類のブラシを部分ごとに使い分ける。

この8180は丸洗い後から一度も着用したことがなく、紐は特に手を付けずに保管しておいた。

ここ最近入荷した純正馬毛ブラシの毛色は、茶色がやや暗めの色になっているように見えた。

ショップタオルにステインクレンジングウォーターを取り、汚れと古いオイルを取り除く。

目立つ汚れがなくてもリセットしておいた方が、新しく塗るクリームの成分が入りやすくなるのと

この後の工程のカビ予防をより効果的にする為にも、一連の流れとしてさっぱりとさせたい。

次はモールドクリーナーをショップタオルに吹き掛け、隅々まで拭いてカビが生えるのを予防しておき

アッパーとウェルトの隙間に差し込むようして、カビが内部に入り込むリスクも軽減させたい。

これは何度も書いているけど、モールドクリーナーは仕上げの一つ前に行うのが推奨されている。

以前は8180にデリケートクリームを使っていたけど、レッドウィングのレザークリームを使って保湿。

レザークリームは所謂ニーツフットオイル(ニーフット、ニートフットとも言う)を主成分にしていて

浸透性が高いのとレザーの色味をあまり変えないのが特徴で、アイアンレンジャーにも使用している。

オイルアップと言っても色を濃くしたい877などの時とは、メンテナンス方針が別物という感じ。

塗り心地はデリケートクリームに近くて、一般的な乳化性クリームよりも柔らかくて伸びやすく

水分もたっぷり含まれているので、塗った側からどんどん吸収されて馴染んで行くようなイメージ。

木工用ボンドみたいな少し酸っぱい臭いがあるけど、しばらくすればツンとした感じも落ち着く。

 

履き口のパイピングやウェルトなども塗り込み、ブラッシングで仕上げればアッパーは終了。

この8180は深みを出さないことを意識しているので、ウェルトのコバもレザークリームのみで仕上げ

ステッチも元々綺麗な状態だったので、今回はブラッシングのみで特に手を加えなかった。

向かって左が汚れ落とし&カビ予防までで、右側がレザークリーム&ブラッシングを済ませた状態。

ミンクオイルを塗ると一気に色味が濃くなるけど、レザークリームならトーンが少し変わった程度で

著しく変化した様子もなく、これを読まなければどちらに塗ったか分からないかもしれない。

 

ヴァンプからトゥをアップしてみると、左がくすんでいて右の方が潤っているように見える。

ウェルトのコバも右の方が整っているものの、色味があまり濃くなっていないというのも分かる。

 

ヒールから土踏まずにかけてのステッチ付近や、シャフトなどは右側の方が光沢感が出ていて

これはレザークリームの成分というよりも、使い込んでいるブラシだからというのもあると思う。

表面の触り心地はしっとりしつつも、さらっとしていて指の引っ掛かりが少ないような感じ。

という訳で反対側もレザークリームを塗って、ブラッシングをしてアッパーはこれでOK。

先日の877メンテナンスは緑青取りにだいぶ持っていかれたのと、オイルの浸透待ちの放置もあるし

こちらはささっと塗ってブラッシングということで、時間と作業的にもかなり楽に感じてしまう。

 

ラストはインソールを汚れ落とし、カビ予防、保湿にはクリームエッセンシャルを使って仕上げる。

いかにも丸洗いをしたという白っぽい色をしていて、たぶん何かしら塗り込んでいたとは思うけど

かなり乾燥していたので、クリームエッセンシャルを塗り込んでしっかりと乾拭きをしておいた。

丸洗いで抜けたオイル感や履き込んだ風合いが、クリームエッセンシャルでだいぶ戻った様子。

ミンクオイルだと足裏がべた付いたり、もっと色が濃くなったりしてしまうけど、これであれば

たっぷりと塗り込んでも手を加え過ぎた感じがなく、肌に優しい成分が使われてることも大きい。

敢えて難点を挙げるとするならば、クリームの成分が落ち着くまで足裏が滑る感じがあること。

 

メンテナンスのおまけとして、紐を替えたらどう見えるかを試してみたかったので比較してみる。

デフォルトの迷彩紐、黄色×茶色のトラ紐、黒×茶色の万能紐、茶色のワックス付き平紐の4種類を用意。

 

先ずは8180の初期仕様であり、2026年版にも採用されている特徴的な迷彩紐から通してみる。

もう見慣れているので特に違和感はないけど、初見だとカスタムに見えてしまうかもしれない。

 

次は8180の2004年と2014年版デフォルト仕様でもある、黄色×茶色のトラ紐を付けてみた。

個人的にはレザーの色味と紐のトーンが合ってなくて、紐が浮いて見えるというのが率直な感想で

ビブラムラグソールの8176もそういった理由から、トラ紐ではなくて違う紐に替えていたりする。

これは人によって好みが分かれそうだし、ショートパンツとは相性が良さそうとかコーデ次第かも。

続いては何かと使えてしまうという、困った時に便利な黒×茶色の万能紐を通してみた。

これに関しては想像通りの愛称の良さで、上二つよりも個人的にはまとまっているように思える。

 

落ち着きのあるスモーキーな茶色なので、カンガタンやアルパイン・ポーテージとのトーンが近く

更に黒が入ることで締まったような印象を受け、これがデフォルトでも良いかもという相性の良さ。

但しレッドウィングの現行の紐は毛羽立ちにくいものの、若干細いのが気になるところではある。

 

ラストは茶色のワックス付き平紐を通してみたところ、悪くはないんだけど良くもないという見た目。

一応レッドウィング純正の紐なんだけど、レザーと色のトーンは近くても茶色の赤みが少ないから

ぼやっとした印象を受けてしまい、8133スーパーソールで良かったので期待していたけど逆の結果に。

四つのパターンをこう並べてみると、左側の迷彩紐と黒×茶色の二つがやはり自分好みに思う。

トラ紐は黄色の主張が強いのと、平紐は少し太く感じるので細めの物だったら良いのかもしれない。

敢えて順位を付けるなら左下の万能紐が1位、2位が迷彩紐、トラ紐と平紐が同率3位というところ。

 

デフォルトの迷彩紐に戻して、メンテナンス後の恒例の自然光でブーツを撮影して締める。

部屋の照明だとカンガタンの色の再現が難しくて、肉眼で見ている色になるべく近付けているけど

ラフアウト並に色の調整に手を焼いてしまい、この画像も肉眼とは少し違くて一筋縄ではいかない。

 

迷彩紐をまじまじと見てみると、茶色をベースにしてエメラルドグリーンのような明るい緑に

差し色的なワインレッド、そして黒っぽく見えるのがカンガタンよりも青みの強い深緑の計4色。

どれもカンガタンの渋い色味と近くはないんだけど、馴染んでいるのが地味にすごいなと思うのと

この紐を一風変わった8180のみに採用するという、当時の代理店の遊び心やセンスが素晴らしい。