近所メシ第24回 ラーメン・ギョーザ華月(かづき) ラーメンセットとチャーハン。
地元では高コスパとして知られる町中華のお店、ラーメン・ギョーザ華月へと訪問。
華月はラーメンが350円という破格の値段で提供されていることで有名らしく
やはりこの店構えは誰でも気になるというか驚くところだと思う。
相鉄線平沼橋駅北口から徒歩7分、横浜駅みなみ西口からだと15分ほど。
2021年11月現在の定休日は日曜と祝日。
営業時間は多少前後するが、11時頃から13時半頃までの昼のみとのこと。
軒先のテント部分がボロボロを通り越してほぼ無くなってしまっていて
本当に営業しているのかを疑うほどで、初見ではかなりハードルの高さを感じる。
以前は下にある看板と同じくラーメン・ギョーザ華月と入っていたらしい。
こちらの前は今までに何度か通ったことがあったけど、いつも営業時間外だったせいか
認識していなくて、以前レストラン・テルへ訪問した帰りに初めて気付き
その時点で次回の絶メシロード的なお店はここだなと完全に決まってしまった。
外観のイメージと違わず昭和の時代を感じるようなレトロな店内で
テーブル席二つとカウンターが三席というコンパクトなサイズ。
床にもボロが来ていてカウンター席の後ろを通るとボヨンボヨンと波打つ。
愛想の良いおかみさん一人で切り盛りされていて、熟練した手さばきで
次々と注文されたメニューをこなしながら対応されている姿は素晴らしい。
正直清潔とは言えないけど、次第に違和感がなくなるのは歳を取った証かもしれない。
麺類のメニューはこんな感じでラーメンが税込み350円という安さ。
所謂中華そばの値段の推移を調べたところ、この350円は1980年代頃の相場らしい。
自分が高校生の時の部活帰りに通っていたお店もラーメンが290円という値段で
当時でも安い方だったと思うけど、2021年現在でこの値段は意味合いが全く違う。
ちなみに麺類では特にサンマーメンが人気のようで良く注文が入っていた。
こちらは単品メニューとライスセットのメニュー。
チャーハンやカレーライスがワンコインという魅力的な値段。
納豆丼は中華料理店では珍しいけど、これは自宅で食べたいような気もする。
そしてラーメンセットのメニュー一覧。
左側のライス系をメインにしてプラス150円でラーメンが付くというもの。
先客の注文があり待つこと15分、ラーメンセットの餃子ライス税込み650円の到着。
初訪問ということで店名にもあるラーメンと餃子のセットにしたが
とりあえずラーメンみたいにじゃなくて、全て一緒に提供してくれたのは嬉しかった。
セットのラーメンの具材はネギと海苔とカイワレという極シンプルな物。
どうやら単品350円のラーメンの場合はメンマやチャーシューなども乗るようで
それらを省いている為、+150円の価格で提供可能ということらしい。
醤油ベースの昔ながらのスープは鶏ガラや野菜の甘みが溶け込んでいて
この値段から期待していなかったけど侮れないものだった。
麺は細めの縮れ麺で色合いが肌色っぽい淡い色合いの物を使用している。
セットの提供でも麺量はちゃんと一人前あって、これで150円分とは思えない。
餃子は皮がしっかりめで食べ応えがあり、焼き目のパリッとした食感も良い。
箸で持つと皮が剥がれて崩れてしまい、見栄え的に撮影しなかったけど
豚肉とキャベツをメインにして生姜やニンニクを効かせたシンプルな物で
何も付けずに食べても全く問題なく、店名にギョウザと付くだけのことはある。
一度行くと慣れたものですぐに別メニューを食べに再訪問。
開店時間は11時頃と伺っていたけど、その辺は個人店故のアバウトさがあって
この日は11時20分頃開店し、先客無しの一番乗りだった。
以前食べた時の経験からラーメンセットも無理なく食べられそうだったけど
しっかり味わいたいということで、敢えてチャーハン単品税込み500円をチョイス。
先客がいなかったので注文から3分ぐらいですぐに到着した。
セットのスープはラーメンと同じ物で醤油ベースの安定の味。
華月のチャーハンはオーソドックスなオイリーしっとり系の物で
ピンク色のなるとや人参などの細かく刻んだ具材で彩りが良い。
事前に画像を見たところではもっと焦がしたような色味の強い物だったけど
たぶん自分の注文のみだったので焦げが控えめだったと思われる。
安く提供することもあってチャーシューはあまり入っていないけど
具材よりも米をたくさん食べてお腹を満たすという意味で食べ応えが充分で
またすぐに食べに行きたくなるような満足感のあるチャーハンだった。
相鉄線平沼橋駅はすぐそこに横浜駅を眺めることが出来るという立地。
自分はどちらかと言うと、食べる物にあまりこだわりが無いタイプだったので
すぐ近くに昔から人気のお店がたくさんあったのをスルーしていたのに気付き
もう何年も損していた、もしくは勿体なかったような思いを感じてしまっている。
いずれここから離れることを考えたら、もっと味わっておきたい思いが強くなった。