Greg Bennett Glider The Rolling Capo
今回は久々にギターグッズを購入したので楽器ネタを書いてみた。
ギター好きには有名なグライダーカポ、もしくはローリングカポと呼ばれる物で
以前から欲しいとは思っていたが、ようやく手に入れることになった。
カポタスト、通称カポは取り付ける位置でキーを固定することが出来る便利な道具で
このグライダーカポは取り付けたまま移動させることが可能な優れもの。
使い方は簡単で「Just Roll It!」の通りで、取り付けて転がすだけ。
ホールドするローラー状の上下のパーツがギターを程良く抑え込みつつ
回転しながら移動する仕組みで、楽曲中に転調があっても素早く対応が可能。
※使用例はこのカポの使い方を極めている外国の方の動画で↓
転調というのは意外とやっかいな問題で、半音転調の♯1だったりすると
鳴らす場所を一つ変えることになるのだが、ギターでは開放弦を利用した
オープンコードが使えなくなってしまい、難易度が一気に上がってしまう。
つまり、そのタイミングでカポの位置を移動させることによって
転調前と変わらないようにストレスなく押弦が出来るようになり
開放弦の伸びのあるサウンドや厚みを出した演奏が可能となる。
グライダーカポを使っているミュージシャンはたくさんいるみたいだが
自分の中ではやはりMr.Childrenの桜井さん、2006年発売のシングル「しるし」で使用。
「しるし」はカポ1始まりで、ラスサビでカポ2に移動するというもの。
その頃のライブでも使っていたが、現在は別のタイプが多いようだ。
軽く調べたところでは、ゆずのお二人、吉田拓郎さんやTHE ALFEEの坂崎さんなどの
大御所ミュージシャンも使用しているとのこと。
グライダーカポは軸の部分が片方外せて、バネでネックの厚みに対応する作り。
左は普段使っているジムダンロップのトリガーカポと呼ばれる物で
トリガーの名の通りで銃の引き金のような形状が特徴だが
大きいクリップのようにバネの力で挟むシンプルなタイプ。
何だかんだで20年近く使っている気がする。
グライダーカポは取り付けにやや力が必要で、片手では無理があるかなという感じ。
トリガーカポは使い慣れもあるので片手でスチャっと決まる。
そしてグライダーカポの移動を試してみた。
この下のローラーを親指で回すのだが、なかなか思う通りに動いてくれず
回す時の親指以外の四本をどうするとかがぎこちなくて、初心者に戻った気分。
これは良く言われていたけど、使いこなすにはかなり練習が必要そう。
指板側と下のローラーはリンクしているので上を回すことも可能。
こちらの方が良く動くので、一気に移動する時は指板側かなというところ。
グライダーカポの良い所は0フレットで待機させ、転調1カポに対応出来るところ。
この使い方が出来るのはかなりのメリットの部分かもしれない。
反対にデメリットは、少しの力で動いてしまったり傾くところと
やはり他のカポよりも若干チューニングが不安定のようで
カッチリとしたタイプの方がより正確な音を出せるとのこと。
どちらを選ぶかは場面にもよるし、人それぞれという感じ。
普段アコギ代わりとして使っている廉価版のエピフォンのカジノ。
ボディに空洞のある形状のフルアコもしくはセミアコと分類され、生音が良く出る。
「しるし」では、ギターの田原さんがエピフォンカジノを使用していて
このルックスとレトロで温かみのあるサウンドが魅力的なモデル。
今回は折角新しいギターグッズを購入したので弦も張り替えてみたが
新しい弦のギラっとした音を聞くと、いつもおおっと驚く。
要するに常に弦が死んだままの放置状態にしているのかが分かる。
ちなみにこちらは「しるし」の2010年のライブ時の画像。
自分と同じジムダンロップのトリガーカポを使用していて、気付いた時は嬉しかった。
「しるし」のカポ移動は転調前に1/2小節のブレイクがあるので
このタイプでも充分可能だし、演出的なことも考えてか間奏明けはギターを弾かず
ラスサビに控えて予めカポ2へと移動させていたりする。
グライダーカポはなかなかクセがあるが、新しいオモチャを手に入れた様な感覚で
ある程度使いこなせるように久々にギターを頑張ってみようかなと思った。
実は転調のカポ移動は「しるし」よりも「HANABI」の方がタイミングがシビアで
「透き通ってく水のような心であれたら」の後の「ah」のところの
タンタンタッタンタンタッていう三連符をしっかり弾きつつも
滑らかにカポ移動が出来るようになるのが今の目標になっている。