REDWING COLUMN NO.67 レッドウィング ロゴマーク
年に2回あるレッドウィング記念日の内、2月10日はレッドウィング社の設立日。
1905年に会社として本格的に運営が始まり、今年の2月10日で丸116年となる。
今回は記念日らしくブランドにまつわる話題として
この見慣れたロゴマークについて書いてみた。
ちなみにもう1日は10月12日創業者チャールズ・ベックマンの命日。
レッドウィングの象徴となっている、赤い羽のロゴデザインは
レッドウィング本社がある、米国ミネソタ州レッドウィング市の名前に由来している。
歴史は19世紀の開拓時代に遡り、現在のミネソタ州レッドウィング市一帯はかつて
先住民族ネイティブアメリカンのスー族が暮らしていた場所であったが
そのスー族を治めていた酋長は赤く染めた白鳥の羽根を身に着けていてた為
レッドウィングと呼ばれ、その地が移民により開拓され地域の名称となったそうだ。
近年レッドウィング市では多くの施設や企業が赤い羽を基調としたデザインを採用し
ブーツメーカーであるレッドウィング社も1928年からこのロゴを採用している。
この赤い羽のロゴマークは時代を経るごとに若干の修正はされて来たが
現在の物は2007年に刷新されたデザインとなっている。
そしてこの二つは旧デザインと現行のデザイン。
ぱっと見では相当分かりづらいので、知らなければ気付かないと思うが
右側のMink Oilと書かれている方が現行のデザイン。
2007年以降の物はこのデザインに変更され今に至っている。
そして左側が旧デザインの物、2006年まではこちらを使っていたが
1930年代頃からはこれとほぼ同じデザインだったようだ。
どちらが新旧かすぐに分かる方は相当なマニア。
見比べても地味過ぎるってことでこちらで比較。
®のレジスターマークの無いほうが現行のデザイン。
ちなみにこの画像での®の有無は関係ない。
現行デザインは羽の作りがシンプルになっていて、左から右へだいぶ滑らかになり
真ん中から下の方のごちゃごちゃ感もなくなりスッキリとしている。
「RED WING SHOES」のフォントも太くなって、若干主張が強くなった。
ロゴマークのデザイン変更の理由は視認性を良くする為だそうだが
設立100年を越えてのリニューアル的な意味合いもあったのかもしれない。
箱のデザインも変更されていて、下が現行のタイプの物。
上が90年代半ばの物、自分と近い世代はこの箱が懐かしいはず。
現行でもアイリッシュセッターは上の様なデザインの箱を使っている。
もちろんブラシもロゴデザインの変更がある。
上が2006年以前の旧デザインの馬毛ブラシで、下は今現在最新のタイプ。
消え掛かってしまっているけど、左下に松明みたいな形の物の有無ですぐ分かる。
昨年新しい馬毛ブラシをイチから育ててみようと思って買った矢先に
2006年以前の古い馬毛ブラシを見付けてしまった。
ブラシは用途で分けたりするので、たくさんあって困る物じゃないけど
同じ毛の種類じゃなくて、山羊毛とか別の種類が欲しいなとは思ったりする。
ただし、レッドウィング純正馬毛ブラシとは言っても画像の通りで
毛の色が違えば硬さにも違いがあって、黒い毛のブラシの方が若干細めで柔らかい。
ついでにタグのロゴデザインも見てみる。
左上8268PT83の91年製、右上8179刺繍羽タグ97年製。
左下9011の2007年製。右下8111の2013年製。
タグのデザイン自体は結構ラフでそこまで厳密ではないようだが
古いタグは「RED WING」のEとD辺りの段差が際立っていてる。
この中では、むしろ右上の刺繍タグが一番シンプルに見える。
最新の物などは未確認だが、一応左下と右下の現行タイプのタグの
2006年以前も検索して見たところ、特に変わりはない様子だった。
今年の2月10日のレッドウィング社設立日は平日ということもあるけど
例年以上にブーツのメンテナンスをする方が多くなりそうだ。
自分は昨年買ってパラパラっとしか見ていないレッドウィングの雑誌を
じっくり読んで当日を楽しもうかなと思っているところ。
先日、自分のブログやファッションの趣味嗜好について - 赤い羽BLOG
という記事を書いたのだが、自分語りは受けが悪いだろうなと思っていたけど
想像していたよりも反響があって、とてもありがたい気持ちになった。
コレクションすることに共感する気持ち、似た趣向や同じ様な時の過ごし方を
された方からコメントを頂けて、ブログを書いていて良かったなと思った。
もしかしたら厳しめのコメントはスルーするかもしれないけど
レッドウィングファンの方、そうじゃない方も気軽にコメントください!
個人的なことだけど来月3/1で、はてなブログでの投稿を始めて丸2年を迎える。
所有しているブーツやジーンズなどのディテールや
ファッションの面白さを書くと同時に、自分なりの着眼点や向き合い方というか
普段言葉にはしづらい物をブログを通して、もっと上手く表現して行きたいなと。
少し早いけど、3年目の目標が出来てしまった。