BOSSの「SD-2 デュアルオーバードライブ」
BOSSは初心者からプロに愛され、海外のファンも多い世界に誇る日本のブランド。
SD-2は現在廃盤のギター用コンパクトエフェクターで
2種類の歪みを独立してセッティング出来るマルチな性能となっている。
便利と言えば便利だが、マルチ故に評価が大きく分かれてしまい
1993年販売開始1998年に廃盤と短命に終わったモデル。
ただし近年になって、本来使わることがなかった隠しモードが発見され
どちらかと言えばマイナー機だったが、密かに注目を集めている。
SD-2はクランチ(チャキチャキとした音)とリード(ギュワンとした音)と
原音の三つをモード切替で使い分けることが出来る。
基本は原音orクランチ、原音orリード、クランチorリードの3パターンになる。
なのでカッティングやギターソロなど状況に合わせて切り替えられ
アレコレたくさん持ち運びたくない時などは結構便利。
2軸になったツマミでそれぞれ好みのサウンドに設定出来る。
内側がクランチで外側がリードモードになっている。
一般的に生音に歪み(ひずみ)が加わって行くと、サウンドのカテゴライズも変わり
クリーン<クランチ<オーバードライブ<ディストーションとなる。
左側が綺麗で優しくて、右に行けばハードで重厚になって行き
オーバードライブとディストーションの境目は割と曖昧になっている。
LEDが緑の時はクランチモード。
クランチはその名の通りで、ガリガリなど噛み砕く音のイメージで
歪みの量が少なく、ジャキジャキとしたリズム重視の金属音っぽいサウンド。
主にヴォーカルが歌いながらギターを弾く時に多い。
LEDが赤の時はリードモード。
リードギターはギターソロなどのメロディアスなパートをメインに弾くこと。
歪みを加えた伸びのあるオーバードライブサウンドで曲を引っ張る。
もちろん奏法やフレーズにもよるので、クランチとは別の歪みと言う意味。
↓サウンドはお借りして来た動画でどうぞ。
昔密かに集めていたBOSSのコンパクトエフェクターの一部。
購入順は左のOS-2、右BD-2、中のSD-2の順番だったと記憶している。
それぞれ1998年から99年ぐらい、20年以上経っても健在。
ギターを始めた頃は取り敢えず買って試してって感じだったが
結局気に入っていたのはBD-2で他はあまり使わなかった。
そのまま眠らせておくこと何年経っただろうか…。
そして近年発見されたSD-2の隠しモードや裏モードと言われる、イエローモード。
一見繋ぎ方に変わったことはしてないように見えるが
SD-2側のフットスイッチを繋げるリモート用ジャックに
エフェクターを繋ぐだけ、繋ぐエフェクターには電源は必要無い。
リモートジャックにエフェクターを繋ぎ、モードツマミをリモートにすると
クランチとリードが同時に鳴ると言う、一風変わったサウンドが出る隠しモード。
チャキチャキとギュワンギュワンを2台で弾いたようになり
このモードの時はLEDの緑と赤がMIXされ黄色になる。
どう使うと良いとかは好みがあるが、クランチの奥側にリードを
邪魔にならないように並べるように使うのが、個人的には良い感じだった。
上からLEDが緑、赤、黄色。
黄色時もセッティングは独立して出来るが、音量レベルなどが大きく変わる。
↓詳しいことは、これまたお借りして来た動画の9分27秒ぐらいから。
クランチと言えばテレキャスと言うことで、フェンダージャパンのテレキャスと
ちなみにけいおん!は一度も見たことがありません。
当時使いにくかった印象であまり使って来なかったが
他のエフェクターもだけど、久々に使ってみると結構良いかもと思ってしまう。
価値観が変わったと言うよりも、ちゃんと使いこなせていなかった気がする。
一応ギター歴は22年だが、実質数年の初心者レベルをキープ中。