近所めし VOL.7 角平 元祖つけ天そば
そばと天ぷらが美味しいお店、角平に行ってみた。
角平(かどへい)は横浜の蕎麦屋の名店として有名なお店。
戦前から営業し、蕎麦屋として営業するようになってから今年で70年だそうで
ここの名物は何と言っても「つけ天」、元祖と銘打たれている。
つけ天は海老の天ぷらが一本丸々と入った温かいつゆに
冷たいそばをつけて食べるのだが、元々は賄いのメニューだったそうで
ラーメン屋のつけ麺と似た発祥の仕方になっている。
角平とすぐ近くにある田中屋はこの辺一帯の飲食店の重鎮的存在。
※この時は神奈川県で緊急事態宣言が出る前。
混雑するような繁盛店はもちろんのことだが
近所でさくっと昼食も控えなければと言う状況なので
暫くの間は食べ納めと言う感じ。
つけ天、税込み1260円。
温かいつけつゆに揚げたての海老の天ぷらが入り
ジュウジュウと物凄い音を立てながら運ばれて来る。
つゆは所謂関東風の濃いめで甘じょっぱい物。
冷たいつゆに変更することも可能。
ツルっとしたのど越しの良い自家製の蕎麦。
これは並盛で、あっさりと食べ切れる量と言う感じ。
特別に小食とかでなければ蕎麦を中盛にするのが良いと思う。
薬味のネギを入れ、つゆにつけ蕎麦を豪快にすする。
そして海老の天ぷらを一かじり、正に絶品。
ほぐれた天ぷらの衣がつゆの味に深みを与えて行く。
つけ天は野菜の天ぷらや揚げ玉バージョンなどもあり
海老が苦手な方にも対応している。
残ったつゆに蕎麦湯を入れ、シメ的に頂く。
一度で二度、いや三度美味しく、全く飽きることなく楽しめる。
蕎麦の量が控えめだと、一滴残さず飲み干せる。
入口の暖簾は毎月変えるそうで、3月は画像の白っぽく見える薄緑色。
4月はあずき色になっていて、ここの前を頻繁に通るが全く気付かなかった。
角平は2014年の綾瀬はるか主演のドラマのロケ地としても使われ
ドラマ内ではカレー南蛮を食べていたらしく、こちらも人気のメニュー。
以降は若者や女性の一人客も増えたんだとか。
内装はレトロを地で行っている造り。
実家や田舎に帰ったような安心感とトリップ感。
神奈川にゆかりのある菅官房長官の写真があり
平日のオープン直後に一番乗りと思って入店したが
既に一階の席の半分近くは埋まっていた。
座席は二階にもあり、そこそこ入れる数がある。
ちなみに自分がいるのは道路側の座敷の席。
歴史ある店内の調理場の上にあるマーク。
飾りや置いてある物も昭和の時代を感じる味わい深い物。
店舗は名前の通り角地にあり、横浜駅東口から徒歩8分ほど。
営業時間は11:00~20:30で火曜定休。
現在の営業は状況を見てになっていて、テイクアウトなども対応中。
外出の自粛が続いているが、落ち着いた頃にでも
横浜に来る用事があれば、チェックして欲しいお店の一つ。