REDWING COLUMN NO.23 レッドウィング P1とP8の判別方法
レッドウィングのブーツに生産された工場番号の記載は
1994年途中から始まり、これはブーツ右足シャフト部分に
製造年月の刻印を入れる旧方式が終わった頃と
ほぼ同時期に始まったと思われる。
現行タグに移行した2003年から何年かの物はタグに
工場番号がプリントされているので、判別は容易に出来るが
1990年代半ばから2002年頃に生産されたモデルは
ベロやブーツ内に刻印されていて、確認が難しい場合がある。
長年の使用で刻印が見えにくくなってしまったり
最初から薄い物もあり、刻印が入っていない場合もある。
それでも、刻印された他の文字を見ることで
P1かP8は簡単に見分けることが可能。
P2については特殊なモデルに限られているので
定番的なモデルであれば、P1かP8に絞られて来る。
↓P1.P2.P8について詳しくはこちらの記事へ
P1とP8の判別方法編 目次
P1
一応おさらいとしてP1の物の画像を貼った。
大体ベロの左側の端辺りに刻印がある。
P8
P8も同じくベロの左側のサイズ表記辺りに刻印がある。
㊧8166半円犬タグ97年製 ㊨8166四角犬タグ99年製
今回題材としたのはこの二つ、品番は同じだが年式が微妙に違ってる。
↓の記事には答えが出てしまっているが
そこは見なかったていで行こうと思う。
工場によって作り方に若干の違いがあると言われているが
個体差による物も考えられるので、外見での判別は不可能と思われる。
では工場番号の判別はどうするか?
ベロ外側の刻印を見て判断して行こうと思う。
サンプルその①8166半円犬タグ
サイズ表記などは見えるが、工場番号がありそうなところを見ると
何となく英数っぽい物は見えるが、なかなか判別は厳しい。
同じく8166半円犬タグを自然光の下で撮った画像。
P1らしき文字が見えたが、もし仮にP4もあったとすれば
4に見えなくもないので、これだけでは断定をしないでおく。
サンプルその②8166四角犬タグ
サイズなどは比較的見えるが工場番号は見当たらない。
同じく8166四角犬タグのベロを自然光の下で撮った画像。
こちらはそもそも工場番号の表記が無さそうだ。
㊧は8166半円犬タグ97年製 ㊨は8166四角犬タグ99年製
大体の場合が〇で囲っている辺りに、P〇と刻印があるのだが
㊧はほとんど消えていて見えないケースで
㊨は元々無かったであろうケースだった。
P1とP8の表記方法の違い
波線にサイズとワイズを表記している箇所があり
その前後の□で囲っている部分にアルファベットと数字がある
㊧は特に見づらいがT7、㊨は9Kと入っている。
その英数がサイズの前にくればP1、サイズ後ならP8となり
つまり□と〇が近ればP1、□と〇が遠ければP8。
さらにP8は5桁のシリアルナンバーと連結しているのも特徴。
㊧はP1で㊨はP8と判別することが出来る。
これが本当に正しいかは後述を参照。
P8の別表記
こちらは866ペコス95年製の内部の刻印。
94年から96年製ぐらいの物は□の部分に数字が入らず
アルファベット表記だけの物もある。
数字があっても無くても、サイズ表記の前後どちらかに来るか
もしくはシリアルナンバーと連結しているかどうかで
P1かP8は判別出来、この場合はP8になる。
とても見づらいので右下になぞった画像を貼り付けた。
黄色のP8と円の下に「95」が微かに見える。
P8での生産は94年辺りから開始されたようだ。
P1とP8表記パターンの確認
他のモデルで判別の為の表記パターンが本当に正しいかを確認。
左側がP1で右側がP8、8166のパターンが当てはまる。
もちろんイレギュラー的に特殊な物もあるかもしれないが
定番モデルであれば、この見方で先ず問題なく判別が可能。
工場表記前のモデル
こちらは1994年以前の1188ペコス93年製の内部の刻印。
工場番号の記載が始まる前の物なので〇の部分にP〇と入らない。
P2の可能性もあるが、おそらくP1で生産された物と思われる。
㊧866ペコス95年製 ㊨1188ペコス93年製
この二つの間の94年のモデルが色んな意味で境目になっているようだ。
1994年と言うと、ちょうど自分がレッドウィングと言う
アメリカのブランドがあるんだと認識した年になる。
所有しているブーツは94年製以降の物が多く、ほとんどメジャーなモデル。
それでも深堀して行くとマニアックなネタがまだまだ出て来る。
今後もちょっとしたネタから、独自に発見した物などを
上手くまとめて記事に出来たら、アップして行こう思っている。