REDWING COLUMN NO.13 レッドウィング 90年代タグ 羽タグ編
レッドウィングの90年代に付けられたタグを紹介。
今回はワークブーツやサービスシューズなどに付けられた「羽タグ」編。
基本的にはアイリッシュセッター以外の物に付けられるが
アイリッシュセッターブランドの休止後に犬タグに代わって付くなど
羽タグはレッドウィング社の包括的なタグになる。
現在の国内レッドウィングのラインナップでは
エンジニアブーツの復刻版で、この時期の復刻タグが採用されている。
90年代タグ 羽タグ編 目次
レッドウィングのタグ
タグは主に画像㊧の犬タグと㊨の羽タグの二つの種類に分かれている。
犬タグは主にアイリッシュセッターブランドに属し
ハンティングなどのアウトドアスポーツ系に付けられたタグ。
犬タグ編はこちら↓
羽タグ一覧表
↑は雑誌から羽タグ一覧表を拝借。
2010年の雑誌なので、現在の現行タグの表記は㎝が増えたり
工場番号がなくなったりと変更がある。
プリント羽タグ
プリント羽タグは1960年代から採用されたが
生産国の有無、羽のデザインやフォントが微妙に代わり
このタイプのプリントタグは、1990年頃から96年途中まで使われた。
オックスフォードなどの短靴から
ノンスチールトゥのワークブーツなど幅広く付けられた。
プリント羽タグのモデルは↓
REDWING RW-8173 プリント羽タグ 96年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8165 プリント羽タグ 96年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-101 プリント羽タグ 91年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-699 プリント羽タグ 93年製 - 赤い羽BLOG
刺繍羽タグ
刺繍羽タグはプリント羽タグに代わり、1996年途中から採用され
現行タイプに変わる前までの2002年いっぱいまで付く。
モデルによりタグの切り替わりの時期は異なり
移行期の96年春頃に生産された物はどちらのタグも付く。
刺繍羽タグ前期・後期
日本別注モデルの8165、8173、8179、8176などは
1997年途中に刺繍羽タグから四角犬タグに代わる。
その変更前は「刺繍羽タグ前期」と呼ばれ
1999年途中に四角犬タグから刺繍羽タグに戻った後を
「刺繍羽タグ後期」と言い、期間で分けて呼ばれる。
反対に前期後期と分けないパターンに
①ペコス8168、8169などの1996年から2002年の通した期間
タグの変更がなく、羽タグが付くモデル。
②または1998年以降デビューの刺繍羽タグが付くモデル。
③8875、8166、8167、8175などの、元々犬タグが付いていて
1999年に四角犬タグから刺繍羽タグに付くモデル。
この三つのタイプは、刺繍羽タグの前期と後期に分けることはない。
少し複雑なタグの変更が行われた理由としては
レッドウィング社のアイリッシュセッターブランドの独立と
そのブランドの休止による物とのこと。
刺繍羽タグの前期、後期に分かれるモデルは↓
REDWING RW-8165 刺繍羽タグ前期 96年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8179 刺繍羽タグ前期 96年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8179 刺繍羽タグ前期 97年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8173 刺繍羽タグ前期 97年製 - 赤い羽BLOG
刺繍羽タグで分かれないモデルは↓
REDWING RW-8160 刺繍羽タグ 2002年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8161 刺繍羽タグ 2000年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8133 刺繍羽タグ 2002年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8163 刺繍羽タグ 99年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8855 刺繍羽タグ 99年製 - 赤い羽BLOG
PTタグ
PTタグはエンジニアブーツやロガーブーツなどに付くタグ。
これらのモデルは、品番とPT〇〇で大まかに括ることが一般的。
PTとはProtective Toeの略で、トゥにスチールを入れた安全靴に
定められた規格になり、この画像の「91」はその規格年に当たる。
ANSI=米国規格協会の略となり、細かい規定があるようだ。
大枠でPT83、PT91、PT99の三つに分かれており
PT99は2006年まで、その後ASTM規格に変わる。
現在の国内モデルは従来のデザインを重視し、旧規格を継続している。
PT83のプリントタグは1990年頃から使用され、それ以前は後述の縦羽タグを使用し
□の規格の表記はブーツ本体に刻印されている。
PT83とPT91の切り替えのタイミングは多少前後するが92年の後半頃とのこと。
PT91のプリントタグは、96年途中から刺繍されたタグに変更され
PT99は2003年から現行タイプへと変更する。
一部では耐電仕様のPTブーツもあるようで、その場合はタグの下部に
EH=Electrical Hazardの表記が入るそうだ。
PT83タグのモデルは↓
REDWING RW-8268 PT83タグ 91年製 - 赤い羽BLOG
PT91タグのモデルは↓
REDWING RW-2268 PT91 プリントタグ 94年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8268 PT91 プリントタグ 95年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8271 PT91 プリントタグ 95年製 - 赤い羽BLOG
縦羽タグ
㊧はプリントタグ ㊨は刺繍タグ
羽タグが縦向きに付けられている、通称「縦羽」。
旧エンジニアやペコス、875などの各国に展開しているモデルに付く。
基本的に切り替わりは96年途中から行われるが
プリントでもイレギュラー的に、97.98年製の物まで付く場合がある。
古い年代のエンジニアブーツに付けられた羽タグが
PT83タグに変わる前の、旧仕様の物のみを「縦羽」だと言う方もいる。
画像のタイプも縦羽には変わりないが、その括り方は人それぞれ。
縦羽タグのモデルは↓
REDWING RW-1188 プリント羽タグ 93年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8168 刺繍羽タグ 97年製 - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8169 刺繍羽タグ 97年製Ⅰ - 赤い羽BLOG
REDWING RW-8169 刺繍羽タグ 97年製Ⅱ - 赤い羽BLOG
自分の持っているレッドウィングのブーツは
ほとんどが日本でメジャーになった後の定番モデル。
犬タグは比較的身近な90年代に変化がとても多いが
反対に羽タグは、もっと古い年代に語れるネタが詰まっているようだ。
とても気になるので、色々と勉強中だが
これ以上古い物にハマると危険そうなので、それも考え物だ。