REDWING COLUMN NO.10 レッドウィング 梅雨入り前のメンテナンス
一般的にはブーツはそろそろシーズンオフ。
自分は年中ブーツを履くが、さすがにエンジニアやペコスは履かない。
ダナーはインナーが少し暑いので大雨や台風で
緊急登板ってことにならなければ、秋まで履くことはない。
と言うことで、梅雨入り前に次のシーズンに向けてやっておきたい
レッドウィングやダナーのメンテナンス方法を紹介。
ポイントは 汚れ落とし、湿気の除去、保管場所 の三つ。
この時期は衣替えで、服や布団は洗うなり干すなりすると思うが
意外と靴はあまり対策せずに仕舞ってしまうことが多い。
その結果、保管中にブーツがカビだらけなんて経験はあると思う。
履いてそのままの状態で、下駄箱や物置などでの長期保管は危険のようで
やはりカビには湿気対策が重要になる。
丸洗いをして保管する方法もアリだと思うが
丸洗いは毎シーズンやる物ではなく、リセット方法と言う認識なので
カビを予防する為のメンテナンスと準備が大切になると言う訳だ。
REDWING 梅雨入り前のメンテナンス編 目次
基本のメンテナンス
先ずは基本のメンテナンス作業を行う。
普段はやらなくても、大掃除と割り切ってひもを外したい。
羽の内側などの隠れたところも入念にブラッシング。
ウェルトの部分も歯ブラシなどで掃除しておくと良い。
オイルやクリームはカビの栄養源になるので
水気を良く絞った布で水拭き、またはクリーナーなどを使って落とす。
ひもとアウトソールも水拭きしておき、ひもは干しておく。
汚れ落とし
汚れ落としのおススメはモゥブレイのステインクレンジングウォーター。
ギターや木製家具のメンテなどでお馴染みのオレンジオイル配合で
汚れ落としの効果と抗菌作用があり、カビを抑制する。
乾燥防止の効果もあるので、簡易的なオイル入れとも言える。
ステインリムーバーも抗菌作用があるが、そのナチュラル版と言う感じ。
基本的にオイルアップはしないが、革の痛みがある場合や気になる箇所に
デリケートクリームなどのさらっとした物を軽く塗るのが良い。
ブーツ内は除菌シートやステインクレンジングウォーターを使って
布などで軽く拭いてカビの予防をしておく。
スエードはスエード用ブラシでブラッシング。
埋もれた埃などを掻き出しておく。
汚れの気になる箇所は消しゴムなどで擦って落とす。
陰干し
作業が完了したら、数時間~半日ほど陰干しをする。
ブーツ内の湿気を取り除くのだが、臭い対策にもなるので
普段の着用時からたまにやっておくと清潔に保てる。
画像の様に傾けておくと良い感じ。
ダナーライトはインナーに汗が留まりやすいので
シーズン中もたまに短時間だけ直射日光を当てている。
次に履いた時に少しフワッとしていて嬉しい。
内部に新聞紙を詰める
陰干しが終わったらブーツの型崩れ防止も兼ねて
新聞紙を上の方までしっかりと詰める。
木製のシューキーパーがあれば好ましいと思うが、新聞紙で充分だと思う。
インソールを使っている場合は入れず、ひもは外したままが推奨とのこと。
自分は締めて型を整えておきたいので、ひもは通して保管する。
中に乾燥材を入れておくと、より湿気対策になる。
靴専用じゃなくても100均などでも安く売っているが
普段の買い物で付いて来た物は、捨てずにとっておくと良いかもしれない。
保管場所の確保
そして最後にブーツの保管場所、これが最大のポイント。
箱には仕舞わずに保管が出来れば最高。
下駄箱など閉め切って湿気が留まりやすいところはなるべく避けたい。
理想は直射日光と強い照明が当たらず、風通しの良い場所。
自室の棚の上やロフトなどがあれば理想的。
これはスニーカーの加水分解対策と共通している。
室内での保管場所の確保はなかなか難しいと思うが
最低限ブラッシングと新聞紙を入れることだけはやっておき
また良い状態で次のシーズンを迎えたい。