Levi's 201XX復刻 1937年モデル
リーバイス201XX復刻、201XXと言うモデルは本来はなく
501XXの1937年~42年頃を再現した物。
後に品番の見直しで501XXcになり、37501に引き継がれるモデル。
リーバイスUSA企画の例によって価値の見直されたバレンシア工場製。
この201XXは買い直した中古の物。
初代を購入した1998年当時は501XX55年モデルをメインにしていた為
履く機会が少なかったので友人にあげてしまったが
20年近く経って友人宅でその現物を見掛けて、とても懐かしくなり購入した。
かつて存在した201と言う501の廉価版として発売されていたモデルが
バックストラップ付で似ているところから付いた品番と思われる。
ちなみに501XXcの「c」はconcealed rivetsの略とのこと。
隠しリベットの意味になるのだが
それまではバックポケットのリベットが剥き出しにされており
初めて採用したのがこの年代のモデルになる。
ヴィンテージのオリジナルは大文字で501XXCになるようで
変更された後のしばらくにしか「C」は付かなかったとのこと。
シンチバック(cinch back)の説もあったようだが
股リベット→クロッチリベット(crotch rivet)と
この年代の特徴が「c」なのが面白い。
201XXの最大の特徴はバックストラップ。
もしくはシンチバックと呼ばれる物。
501では1940年代までになるので、このモデルが最後になる。
当時の物は針で刺すタイプだが、これは安全に配慮した仕様。
ベルトを通すのであれば、ベルトループ下をくぐらせる必要がある。
股リベットは馬具を傷付けることがあったようだ。
焚き火の熱がリベットに伝わってしまい
男性の大事なところを火傷したとかしなかったとか…
大戦モデルの物資削減と同時に消滅。
98年8月バレンシア工場製。
98年の秋頃から品番が37201-0003の501XXcに変更になるようだ。
このモデルは腰回りが小さめの作り、少し大きめのサイズを選択。
革パッチの表記はW34inch(86㎝相当)だが、実寸は81㎝のW32inch程。
履き込めば多少伸びるが、洗濯乾燥直後なのでやはり縮んでいる。
片面BIG''E''は赤タブを採用した1936年から50年代前半まで。
Ⓡレジスターマークは本来1950年代に入ってからだが
おそらく意図的に入れていると思われる。
フロントにV字ステッチが入らない仕様。
V字らしく見える物は、この年代には既に入っているようだが
はっきりとした物は大戦モデルからとのこと。
トップボタン裏「555」、反対向きに付けられている。
隠しリベットは1937年からなので採用した初期の物の再現となる。
他のリベットと同じ薄い物を使用、この後の年代は厚い物になるようだ。
アーキュエイトステッチは交差しない一本針で縫われた物。
交差するようになるのは大戦後の1947年頃から。
ウォッチポケット裏は耳使い、銅褐色のリベット。
リベットは55年モデルと同様の物、当時の再現はなし。
近所でチェーンステッチが出来る店が無くなってしまったので
購入から随分と経つが、重い腰を上げようやく裾上げ完了。
熱湯を数回かけてアタリを出したが
うねりが出やすいように裾上げしてくれている。
耳の色は最早何色なのか分からなくなっている。
履き込みや洗濯の頻度以前に物凄く薄い。
チェーンステッチについては↓
色残りは80%程、洗濯して乾燥機に入れたので青々としている。
耳のアタリは出ているが縦落ち感は無いに等しい。
このデニムを良い感じの風合いにさせるには
ほとんど洗濯しないで履き込むのが良いと思う。
㊧501XX復刻55年モデル ㊨201XX復刻
201XXはベルトループが太め、サイドのステッチもかなり長い。
同じく㊧501XX復刻55年モデル ㊨201XX復刻
バックの生地の合わせが逆になっているが
1937年~42年の間で左の様に左側が上に変わるとのこと。
1997年の某ドラマで主演がおそらくこの201XXを履いていたが
映像では判別が難しく全く話題にならなかった。
今現在検索してもほとんど引っ掛からない。
ポーターの3WAYのバッグとレッドウィング8166も
そのドラマで使われていたアイテム。
時代が違えば201XXはバレンシア工場閉鎖とか関係なく
もっと人気のある品番になっていたと思う。