REDWING COLLECTION NO.23
RW-8271 PT91 プリントタグ P1第1工場 95年8月製
レッドウィング8271はオロラセットを使用した日本企画のエンジニアブーツ。
ブラッククローム2268のレザーを変更したバージョン。
初期モデルは90年代初めにリリースされ
こちらは1995年のレッドウィング90周年記念としてリリースされたモデル。
8271は何度か再販されていて、2000年代は2002年から2006年頃まで。
ここまでは細いシャフトを採用していた時期となる。
2015年から再びラインナップし販売されているが
残念ながら2019年には、廃番が決まったようで在庫限りとのこと。
2015年版は現行方式のゆったりしたシャフトを採用しており
売り文句としての特色に乏しいところがあると思われる。
この手のブーツはディテールが購買意欲に繋がるので
語れる仕様に変更して、いずれ復刻されるのではと思ったりする。
足入れは悪いが見た目の良い細いシャフトが特徴的。
赤みが強い時期のオロラセット。
スチール入りのぷっくりとしたトゥ。
オロラセットについては↓
薬品やオイルに強い純正のネオプレーンコードソール。
ひも状のナイロンの繊維を混ぜたソール。
ネオプレーンはデュポン社の素材とのこと。
Rの付いたロガーシェイプのヒール。
93年から96年製頃に付くPT91プリントタグ。
PTはProtective Toe、ANSI=米国規格協会の略。
スチールトゥなどの安全靴に定められた規格、「91」はその規格年。
再販版初期は刺繍タグのPT99、そして次の規格のASTMタグへ移行。
さらに2015年版は2012年の国際的な規格変更の為
安全靴としての表記はなくなったとのこと。
規格を満たすとなると、トゥの形状の大幅な見直しが必要とされるようで
ファッションアイテムとしてのニーズを考え、スタイルを継続したとのこと。
羽タグについてはこちら↓
やや平らなニッケル素材のバックルは90年代後半まで採用された物。
古いモデルに付く段ボールや紙のようなインソール。
2008年頃から革のインソールに変わったとのこと。
鼻筋のようなクリッピング(クリンピング)の跡。
甲の部分を立体的に作る為に付けられた加工跡で
現在では製造上の理由で必要性がなくなったとのこと。
レッドウィングでは90年代末頃まで採用されていたようだ。
革質は元々柔らかめなので、ミンクオイル以外を使用して
シャフトの張りをなるべくキープしたい。
自分が現在所有しているレッドウィングの中では
この8271は希少価値が高めの物と思われる。
着用するよりもコレクションと化しそうな物の一つ。