リーバイス501XX 1955年モデルのレプリカ 米国バレンシア工場製。
XX=通称ダブルエックスと呼ばれる、コーンミルズ社製の生地を使用し
当時のパッチやタブなども再現した1950年代当時の501の復刻版。
実は紙パッチ+ベルトループのセンター位置の仕様などは
矛盾していて正確には1955年モデルとは言えないとのこと。
2002年にリーバイスの自社工場のバレンシア工場の閉鎖によりプレミア化し
さらに2017年にはコーンミルズ社も工場が閉鎖となったとのことで
デッドストックはさらに貴重な扱いとなった。
こちらは1997年冬に購入し、当時リアルタイムで着用した物。
日本では1990年代にヴィンテージデニムを再現したレプリカデニムが流行。
当時は本家リーバイスもレプリカラインを出したと話題になったが
実際の評判はイマイチで、国内メーカーの方が細かく研究されていて質が高く
やはり製品に対する評価の影響もあったようで、大量に売れ残った模様。
皮肉にもバレンシア工場閉鎖で、後に価値が見直されることになる。
品質保証の「Every Garment Guranteed」通称ギャラ入り紙パッチ。
内タグには97年10月製、555はバレンシア工場製造。
赤タブはBIG''E''、バックポケットのアーキュエイトステッチ。
501XXの特徴的なディテールのフロントV字ステッチは
1940年代から始まり、1960年代後半まで見られる。
トップボタン裏の刻印「555」は、ある意味このジーンズの一番のポイント。
バックポケット裏の隠しリベット。
隠しリベットは中央が膨らんでいるタイプを使用。
ウォッチポケット、またはコインポケットの裏は耳使いで銅褐色のリベット。
リベット裏が銅色の物は1963年頃までに使われた。
裾はチェーンステッチで直し済だが、幅は若干広めでアタリは微妙。
改めて見るとかなり雑な仕上がり。
薄っすらとピンク色に残る赤耳のステッチ。
チェーンステッチについては↓
当時週3~5ぐらいのペースで実質1年間ぐらい着用し
洗濯は3.4回はしたと思うが、流石に覚えていない。
ヒゲや耳のアタリはそこそこ出ているが腿はまだまだ濃い状態で
当時の生活感がデニムの表情に出ているのが良く分かる。
生地に凹凸感があまりないので、ザラつきは無くツルっとしている。
その為タテ落ちは控えめ、マイルドな色落ちで
このデニムはとにかく色が落ちが遅いって印象が強い。
購入した1997年当時はレッドウィングの8165や8166と良く合わせていた。
2000年以降は数える程しか履いていないけど、変にプレミアが付いてしまったのと
他のジーンズがメインになっているので、このまま維持する予定。